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公用人
「公用人〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
公用人の前後の文節・文章を表示しています。該当する9件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「業平文治漂流奇談」より 著者:三遊亭円朝
《いけだきんだゆう》という人を知っているだろう」 忠「河内守《かわちのかみ》の
公用人の」 蟠「そうよ、内証《ないしょう》で遊びに往っている金太夫に遇うまで貴....
「名人長二」より 著者:三遊亭円朝
って一同白洲に入り、溜と申す所に控えます。奉行の座の左右には継肩衣をつけた目安方
公用人が控え、縁前のつくばいと申す所には、羽織なしで袴を穿いた見習同心が二人控え....
「夜明け前」より 著者:島崎藤村
だいま駿河守は登城中であるから、自分が代理としてこれを申し渡す。」 この挨拶が
公用人からあって、十一宿総代のものは一通の書付を読み聞かせられた。それには、定助....
「元禄十三年」より 著者:林不忘
。 「何だ、これは――何だと訊いておるに、なぜ返事をせんか。」 すこし離れて、
公用人の左右田《そうだ》孫三郎が、頸《くび》すじを撫でながら、主人を見上げた。 ....
「渋江抽斎」より 著者:森鴎外
させようとして、最も尽力したのは伊沢|榛軒、柏軒の兄弟であるが、抽斎もまた福山の
公用人|服部九十郎、勘定奉行|小此木伴七、大田、宇川等に内談し、また小島成斎等を....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
、今の新撰組は厳然たる一大諸侯以上の存在である。そこで右の請願書を受取った会津の
公用人は困ってしまって、これは当方の独断では取計らい兼ねるによって、一応近藤の方....
「鳴雪自叙伝」より 著者:内藤鳴雪
上京されていて、山本は目付となっていたが、これも諸藩一定の職制を定められて公議人
公用人という、その
公用人をも兼ねていた。この役はもっぱら朝廷向やまた各藩に往来し....
「後の業平文治」より 著者:三遊亭円朝
を着けて御出座、その後にお刀を捧げて居りますのはお小姓でございます。少しく下って
公用人が麻裃で控えて居ります。奉行の前なる畳の上に控えて居りますのは目安方の役人....
「正雪の遺書」より 著者:国枝史郎
嘗められて畳の上へ転び落ちた。 その時人の気勢がしたが、静かに襖が開けられて、
公用人の志摩の顔が開けられた隙から現われた。 「何じゃ?」と、伊豆守は物憂そうに....