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公示
「公示〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
公示の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「思想と風俗」より 著者:戸坂潤
ろう。たとえ千数百年昔の出来事にせよ、雲の上の男女の不行跡を却って暴露して天下に
公示することは、もはや文化・思想・警察と風紀・風俗・警察との、検察方針であっては....
「法窓夜話」より 著者:穂積陳重
松平信綱の象刑《しょうけい》 支那《シナ》においては、古代絵画に依って刑法を
公示し、これに依って文字を知らない朦昧《もうまい》の人民に法禁を知らしめる方法が....
「火星兵団」より 著者:海野十三
もそれとわかる、黒い帽子に、黒い長マントを着ています」
と、拡声機からは、特別
公示事項の放送が、ほとんど絶えまなく行われた。しかしそれは、もう午後になってから....
「現代哲学講話」より 著者:戸坂潤
会的精神的交通関係を実現する手段を系統的に理解することである」(小山栄三「原始的
公示形態と通信方法――新聞前史の一考察――」、前掲、『新聞研究室第一回研究報告』....
「辞典」より 著者:戸坂潤
と呼ぶことが出来る。単に表現するだけではジャーナリズムではないが、併し単に報道(
公示・通信)するだけがジャーナリズムではない。報道の意図の下に表現することがジャ....
「私娼の撲滅について」より 著者:与謝野晶子
はその娼婦を罰して需要者たる男を寛仮した。もし有妻の男の買淫者に限ってその氏名を
公示するようにしたなら、それらの男子に対する一種の有効な制裁となるであろう。有妻....
「レ・ミゼラブル」より 著者:豊島与志雄
ル
これがミリエル氏の予算表であった。
司教区の臨時の収入、すなわち結婚
公示免除、結婚免許、灌水《かんすい》式、説教、会堂や礼拝堂の祝祷《しゅくとう》、....
「レ・ミゼラブル」より 著者:豊島与志雄
女らの思索を妨げ、彼女らが政治に干与するのを妨げている。そこで今晩彼女らが、死体
公示所へ行って諸君の死屍《しし》を見分けんとするのを、初めからさせないようにして....
「十年後のラジオ界」より 著者:海野十三
の姿は無線遠視に撮られて、直ちに中央放送局へ中継される。娑婆ではこれを、警察庁|
公示事項のニュースとしてC子の姿を放送する。それは、一ツには冥土への安着を報せ、....
「土から手が」より 著者:牧逸馬
三月十二日に、屍体は桑港の変死人収容所へ移されて、身許判明の手懸りにもと一般人に
公示することになった。捜査の根底を確立する意味で、これが唯一の望みだったのである....
「法学とは何か」より 著者:末弘厳太郎
こと、などその顕著な場合である」。そして「近代国家の国家活動は、あらかじめ国民に
公示された成文法秩序のもとに、専門的かつ無私的な官僚によって、計画性と安定性とを....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
ていい。 そこへ着くと、すぐだった。 道誉はつぎの路次の予定を、警固の全員へ
公示していた。 「――明日、道は今宿より西と南へ岐れるが、南の山陽道をとって、斑....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
ベシ 賞ハ、卑賤ニ依ラズ、一切仔細ニカカハラザルコト、同前ナリ おそらくこの
公示は、各地に建てられたものだろうが、朝夕、金剛山をすぐ目の前にしている河内石川....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
や政所では、やっきとなって、 「東国勢は征くところで勝っている!」 と、偽報を
公示して、人心の揺れを抑えていたものの、しかし昆虫のように、また蝶や鳥みたいに、....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
だった。そのうえ、いかに見せしめとはいえ、「――宮将軍|内方の兵」と、高札にまで
公示したので、殿ノ法印が怒ッたのはもちろん、宮もそのときは、じつにいやなお顔をし....