公認[語句情報] »
公認
「公認〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
公認の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「鳥辺山心中」より 著者:岡本綺堂
《いろまち》に就《つ》いて、少しばかり説明を加えておきたい。その当時、京の土地で
公認の色町と認められているのは六条|柳町《やなぎちょう》の遊女屋ばかりで、その他....
「恩を返す話」より 著者:菊池寛
のできごとについて語るのを避けた。彼が惣八郎から恩を受けたことを、惣八郎に対して
公認することがいかにも不快であった。今にも、恩返しをしてやると心のうちで思ってい....
「時代閉塞の現状」より 著者:石川啄木
実、東京並びに各都市における無数の売淫婦が拘禁《こうきん》する場所がないために半
公認の状態にある事実)は何を語るか。 かくのごとき時代閉塞の現状において、我々....
「地球発狂事件」より 著者:海野十三
れたのであるが、この一層奇抜な題名は、今も尚《なお》この事件の題名として全世界に
公認され、使用され、そして愛用されているのだといって誰もが本気になって“地球が発....
「宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
ようという場合となると、国家の利害に対する責任上、数百年来の昔から伝わり、そして
公認の宗教と合体し、従って神聖にして犯し難いものになっている在来の観念を唱道しな....
「省線電車の射撃手」より 著者:海野十三
を持っている傍、お恥かしい次第ですが、『素人探偵』をやっています。無論、その筋の
公認を得て居りまして、唯今の捜査課長の大江山も、僕を御存知です。こんどの殺人事件....
「華々しき瞬間」より 著者:久坂葉子
まあせいぜいやったがいいね。だが、外泊が三日もつづいたとなりゃ、いくら、妻の浮気
公認の亭主だと云っても、亭主としての義務上、一応心配してみるね、どこかで怪我か病....
「城」より 著者:カフカフランツ
いのだし、事務局をいつでも訪ねていけるし、一日じゅうクラムと同じ部屋で過ごすし、
公認の使者であって、役所の制服を請求することができるし、大切な書簡類をまかされて....
「審判」より 著者:カフカフランツ
点に関してさえ、論争されているくらいだ。したがって、厳密に言うと、裁判所によって
公認された弁護士というものはいないのであり、この法廷の前に弁護士として現われるの....
「変身」より 著者:カフカフランツ
のほうからは明りをつけたテーブルのまわりに集っている家族全員を見たり、またいわば
公認されて彼らの話を以前とはまったくちがったふうに聞いたりしてもよいということに....
「欧米各国 政教日記」より 著者:井上円了
の節得るところの謝礼より出ずるなり。 フランスは宗教の自由を許すも、当時政府の
公認を得たるもの、ローマ宗、新教派、ユダヤ教、ミュジュルマン宗の四宗のみ、これを....
「私の履歴書」より 著者:浅沼稲次郎
私は争議部長に選ばれ、全国の小作争議をかけ回らされた。 昭和四年、日本大衆党の
公認をうけ東京市深川区から市会議員に立候補した関係で、深川のアパートに住むように....
「特殊部落と細民部落・密集部落」より 著者:喜田貞吉
とに明治維新後、エタ非人の称を廃せられ、平民籍に列して国民としてのすべての権利を
公認された事は、彼らにとって無上の幸福であったに相違ないが、その実許されたる権利....
「「特殊部落」と云う名称について」より 著者:喜田貞吉
彼らが改善の実を挙げて、彼らは信頼すべきものである、彼らは尊敬すべきものであると
公認せらるる様になったならば、「特殊部落」の名称が保存されていてもそれは特殊に信....
「俗法師考」より 著者:喜田貞吉
ある。彼らは東寺境外信濃小路通猪熊の西頬一町の地に住んで、東寺所属の掃除役として
公認せられ、他役免除の特権を与えられていた。 候。恐々謹言。 ....