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公論
「公論〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
公論の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「十円札」より 著者:芥川竜之介
ほうしゅう》は僅かに月額六十円である。片手間《かたてま》に書いている小説は「中央
公論《ちゅうおうこうろん》」に載った時さえ、九十銭以上になったことはない。もっと....
「或日の大石内蔵助」より 著者:芥川竜之介
ちがった意味で、今度は背盟の徒が蒙った影響を、伝右衛門によって代表された、天下の
公論の中に看取した。彼が苦い顔をしたのも、決して偶然ではない。
しかし、内蔵助....
「綺堂むかし語り」より 著者:岡本綺堂
うことである。わたしはその烟りさえも見ようとはしなかった。(大正12・10「婦人
公論」) 十番雑記 昭和十二年八月三十一日、火曜日。午前は陰、午後は晴れて暑い....
「ある抗議書」より 著者:菊池寛
を思い出すごとに、彼女の無智を憫む潸々たる涙を抑えることは出来ません。 (〈中央
公論〉大正八年四月号)....
「滝田哲太郎氏」より 著者:芥川竜之介
てしまった。これは僕の滝田君に何よりも感謝したいと思うことである。 僕は又中央
公論社から原稿料を前借する為に時々滝田君を煩わした。何でも始めに前借したのは十円....
「夏目先生と滝田さん」より 著者:芥川竜之介
まで原稿を通じて交渉があって、色々の作家の逸話を知っていられるので、もし今後中央
公論の編輯を誰かに譲って閑な時が来るとしたら、それらの追憶録を書かれると非常に面白いと思っていました。....
「雑文的雑文」より 著者:伊丹万作
とばかりに当惑してしまう。 しかも命令の主は官営雑誌のごとき威厳を備えた『中央
公論』である。断りでもしようものならたちまち懲役何カ月かをくいそうだし、引き受け....
「神経」より 著者:織田作之助
ゃん参ちゃんでえらい人気だっせ」 そしてこちらから言いだす前に「改造」や「中央
公論」の復刊号を出してくれた。 「文春は……?」 「文芸春秋は貰ったからいい」 ....
「東京文壇に与う」より 著者:織田作之助
「東京をおもう」というエッセイの最後の章がそれだ。 「……終りに臨んで、私は中央
公論の読者諸君に申しあげたい。(中略)諸君は、小説家やジャーナリストの筆先に迷っ....
「八犬伝談余」より 著者:内田魯庵
な説を立ててるのは、京伝・馬琴が両々相対して下らざる互角の雄と見做したのが当時の
公論であったのだろう。二人は遠く離れて睨み合っていても天下の英雄は使君と操とのみ....
「小坂部姫」より 著者:岡本綺堂
かった。こうして、徳川時代二百六十余年の太平が続いたと伝えられている。 (「婦人
公論」大正九年十月号より連載)....
「鴎外博士の追憶」より 著者:内田魯庵
若い蘇峰の『国民之友』が思想壇の檜舞台として今の『中央
公論』や『改造』よりも重視された頃、春秋二李の特別附録は当時の大家の顔見世狂言と....
「フレップ・トリップ」より 著者:北原白秋
特有の歌のように思われたりします。それにおかしかったのは、つい昨年でしたが、中央
公論か何かで或る人の島々の民謡の事を書かれた中に、私の八丈風の新作の民謡が、昔か....
「三の酉」より 著者:久保田万太郎
さしているという人があっても、ぼくは、決して、それを否まないだろう…… (「中央
公論」一九五六年一月)....
「雷門以北」より 著者:久保田万太郎
とである。(そのなかで最も大きかった清水屋……伊藤君のその店にしていまでは「中央
公論」「改造」の二、三百ずつもさばく書店になってしまったのである)豆屋、紅梅焼屋....