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「六合〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

六合の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
るしへる」より 著者:芥川竜之介
満ちて在《まし》ますと云うは、真如法性《しんにょほっしょう》本分の天地に充塞し、六合《りくごう》に遍満したる理《ことわり》を、聞きはつり云うかと覚えたり。似たる....
本州横断 癇癪徒歩旅行」より 著者:押川春浪
も食う物は無いが、焼酎に漬物位なら有るという。 「焼酎でも結構結構」と、焼酎五、六合に胡瓜《きゅうり》の漬物を出して貰い、まだ一缶残っておった牛肉の缶詰を切って....
忠直卿行状記」より 著者:菊池寛
そして、潔く主君の長槍に貫かれて、自分の罪を謝そうとしていた。 忠直卿は、五、六合立ち合っているうちに、相手の右近が、急所というべき胸の辺へ、幾度も隙を作るの....
後世への最大遺物」より 著者:内村鑑三
で供えさせます。その女が書いてくれる手紙を私は実に多くの立派な学者先生の文学を『六合雑誌』などに拝見するよりも喜んで見まする。それが本当の文学で、それが私の心情....
高山の雪」より 著者:小島烏水
礫などとは、容易に区別が出来る。また富士山の「御中道めぐり」と称して、山腹の五、六合目の間を一匝《いっそう》する道がある。これを巡ると、大宮口から吉田口に到るま....
雪中富士登山記」より 著者:小島烏水
、夏には見られない。冴え冴えと鋭い紫がかった色調が、凸半球の大気に流動している。六合目――宝永の新火口壁(いわゆる宝永山)まで来ると、さすがに高嶺の冬だと思われ....
親子」より 著者:有島武郎
らない。ちょうど七十二になる彼の父はそこにかかるとさすがに息切れがしたとみえて、六合目ほどで足をとどめて後をふり返った。傍見もせずに足にまかせてそのあとに※いて....
綺堂むかし語り」より 著者:岡本綺堂
なっていたらしいのです。 食事は監理部へ貰いに行って、米は一人について一日分が六合、ほかに罐詰などの副食物をくれるのですが、時には生きた鷄や生の野菜をくれるこ....
運命」より 著者:幸田露伴
事無しと。次の日、帝、楊、葉、程の三人と共に、呉江を出で、舟に上りて京口に至り、六合を過ぎ、陸路|襄陽に至り、廖平が家に至りたもうに、其後を訊う者ありければ、遂....
不尽の高根」より 著者:小島烏水
た鳥が、一せいに声を合せて鳴き立てる。虫の声がその間に交る。ここ「天地の境」五、六合目の等高線、森林を境として、山を輪切りにしたところの御中道を彷徨する私は、路....
宝島」より 著者:佐々木直次郎
の有名な警察裁判所のある街の名。 三九 一クォート。――一ガロンの四分の一。わが六合余。 四○ 封緘命令。――或る時期まで、または船艦などが或る地点に達するまで....
明治開化 安吾捕物」より 著者:坂口安吾
さア。もッとも、師匠はいけない口ですがね」 「晩酌の量は?」 「一晩に五ン合とか六合てえ話だなア。キチンときまッた量だけ毎日お志乃さんが買ってくるんで、誰もくす....
前記天満焼」より 著者:国枝史郎
ったので、その身分を知ることが出来た。 支那には「白蓮会」だの「哥老会」だの「六合会」だのというような、秘密結社がたくさんあったが、その中の「白毫会」という結....
酒渇記」より 著者:佐藤垢石
らぬ。 下って、享保頃の諸式の価を調べてみると、とぼし油五合で一百文、白豆四升六合で一百文、白木綿一反で三百文、岩槻霜降木綿一反が四百文、新諸白(新清酒)二升....
俗臭」より 著者:織田作之助
酔えば女給を相手に何ごとかをぼそ/\と愚痴るのだ。毎夜必ずビールを五六本、酒を五六合、チャンポンにのんだ。それ位のんでも大きな声で物もいえぬ程気が優しく、働く女....