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六法全書
「六法全書〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
六法全書の前後の文節・文章を表示しています。該当する11件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「家庭の幸福」より 著者:太宰治
むしろ役人のほうは、その大半、幼にして学を好み、長ずるに及んで立志出郷、もっぱら
六法全書の糞《くそ》暗記に努め、質素倹約、友人にケチと言われても馬耳東風、祖先を....
「支倉事件」より 著者:甲賀三郎
ぬ理由ありましょうか。神戸牧師仲介の労を取り事済みとなりましたものを、自分は常に
六法全書を膝元へ備えて居りました。死刑又は無期そのような大罪を犯すような事は、い....
「殺人鬼」より 著者:浜尾四郎
の前にいつのまにか判例集が並べられ、イタリー語の辞書などはどこかの隅に入れられて
六法全書がはばをきかす事になつてきた。
愚かだつたのは、かくいう私で、芸術病は....
「道標」より 著者:宮本百合子
年の生活のあげく、伸子は離婚するしかないときめて、その法律上の手続きを調べようと
六法全書をあけてみたら、婚姻の項に、その法文を発見したのだった。そのとき伸子はも....
「悪魔祈祷書」より 著者:夢野久作
、ヘヘヘ。これでも若い時分は弁護士になろうてんで、神田の東洋法律学校へ通いまして
六法全書なんかをヒネクリまわしていたもんですが、生れ付きのナマクラでね。小説を読....
「それに偽りがないならば」より 著者:宮本百合子
に禁止されていた。」(林弁護人陳述、速記録による)このことは、おそらく被告たちが
六法全書さえ読むことができなかったかもしれないことを意味する。被告たちが、新刑事....
「獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
拘置所の顕治宛 目白より(中村研一筆「朝」の絵はがき)〕 一月十二日、岩波の『
六法全書』本年(昭一二)版は皆うり切れてしまい、新しい法規を入れたのはもう二三ヵ....
「獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
いつもよく今頃旅行して、崖のくずれたのを見たりいたしますね。 ※ああ。巖松堂の
六法全書は出版九月頃だそうです、南江堂の本は送るようにうちのひとにたのみました。....
「文化祭」より 著者:坂口安吾
論戦がはじまるけれども、井田信二の論法は発想が根本的にちがうから論戦にならない。
六法全書の論法はフシギに通用の力を失ってしまう。ナイフの所有権は信二の手に帰する....
「真相かくの如し」より 著者:坂口安吾
ていると思うかね」 「むろん、そうだろう」 「ところがそうじゃないんだ」 彼は
六法全書をとりだして著作権法第二〇条ノ二を示した。 「時事問題ニ付テノ公開演述ハ....
「安吾人生案内」より 著者:坂口安吾
を請求するあたわずと、簡単に断定するわけにはいかなかったであろう。 もっとも、
六法全書かなんかに、そんな規則があるのか知らん。私の書棚にはかつて
六法全書などと....