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六波羅探題
「六波羅探題〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
六波羅探題の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「赤坂城の謀略」より 著者:国枝史郎
兵を合わせて二千となし、住吉天王寺辺へ打って出で、渡辺橋の南に陣を敷いた。 両
六波羅探題の周章狼狽は、外目にも笑止の程であって、隅田通治、高橋宗康、この両将に....
「武士を夷ということの考」より 著者:喜田貞吉
を覚り、時としてみずからこれを口にすることあり。『貞永式目』に関して北条泰時より
六波羅探題に遣わせる「消息」に、 所詮従者は主に忠を致し、子は親に孝あり、妻は....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
太郎時宗などの名主も出て、とまれ、北条家七代の現執権高時の今にいたるまで、南北の
六波羅探題以下、評定衆、引付衆、問注所執事、侍どころ所司、検断所、越訴奉行などの....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
波羅に在って、朝夕に、眼に余る実状を見つつある常盤範貞にすれば、 「なんのための
六波羅探題か。これでは、宮中の若公卿ばらを、ますます思い上がらせ、ひいては、北条....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
る。 公卿のうごき、寺院の呼応、そうなれば、一切は予測しがたい。――また当然、
六波羅探題の指令もなければ、出来うる芸でもないのだった。 「この上はただ、主脳の....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
わずか七十余騎で、 「正成、何者ぞ」 都を駈け出したものだった。 これには、
六波羅探題もあきれたとみえる。 「宇都宮を死なすな」 と、庁の守護兵、二百五十....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
、心くばりの多さは、多忙というもおろかなほどだ。まさに、忙中の人といってよい。旧
六波羅探題のあとに住んで、みずから称えてそこを、 六波羅奉行 となし、また、....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
功もたちまち措いて、ただ罪のみをあらだてるのは如何かとおもう。――たとえば元弘の
六波羅探題攻めのさい、彼の反り忠がなかったら、あのせつ天皇御帰還は仰げぬことであ....