六角堂[語句情報] » 六角堂

「六角堂〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

六角堂の前後の文節・文章を表示しています。該当する10件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
出家とその弟子」より 著者:倉田百三
て修業しました。それはずいぶん苦しみましたよ。雪の降る夜、比叡山から、三里半ある六角堂まで百夜も夜参りをして帰り帰りした事もありました。しかし一つの善根を積めば....
愛と認識との出発」より 著者:倉田百三
は、永き間の善くなろうとする努力が、積んでも積んでも崩れたからである。比叡山から六角堂まで雪ふる夜の山道を百日も日参したほどの親鸞なればこそ、法然聖人に遇ったと....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
宿はどこへ取る」 「左様、目立たぬよう、然るべきところはないか、周旋を頼む」 「六角堂の鐙屋《あぶみや》というのを拙者は知っている、それへ紹介しよう」 「よろし....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
名古屋より清洲へ一里半 そうして清洲から次の丁場を一里半、稲葉へ曲ろうとする六角堂まで、変装した美少年が先に立って急いでやって来ましたが、六角堂へ来ると堂の....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
はいつごろであったか、そんなことは目にも留まらないうちに、早や二人は京都の真中の六角堂あたりへ身ぶるいして到着しました。この二人が何の目的あって京都まで伸《の》....
雪の宿り」より 著者:神西清
弥陀仏と申されるお聖は、この浅ましさを見るに見兼ねられて、義政公にお許しを願って六角堂の前に仮屋を立て、施行をおこなわれましたが、このとき公方様より下された御喜....
幕末維新懐古談」より 著者:高村光雲
通りに前川という鰻屋がある。これも今日繁昌している。これから駒形堂です。 堂は六角堂で、本尊は観世音、浅草寺の元地であって、元の観音の本尊が祭られてあった所で....
植物一日一題」より 著者:牧野富太郎
られた貝原益軒《かいばらえきけん》の『大和本草《やまとほんぞう》』に「京都泉涌寺六角堂同寺町又叡山西塔ニアリ元亨釈書《げんこうしゃくしょ》ニ千光国師栄西入宋ノ時....
祭の夜」より 著者:平林初之輔
ばいてしまおうと思って、いまだに声をからして客を呼んでいます。 しかし、それは六角堂とか安産地蔵とか、今日の祭りに縁のある界隈に限られているので、五条油小路の....
親鸞聖人について」より 著者:吉川英治
ないんですね。で、これのできない親鸞ですから、非常に苦しんだのです。そして京都の六角堂へ叡山から百夜通ったというんです。百夜夜ごもりされたんでしょうね。 “どう....