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六道の辻
「六道の辻〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
六道の辻の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
歩くのですから、いよいよ捗取《はかど》らない。その日の八ツ半(午後三時)頃に青山
六道の辻にさしかかりました。
六道の辻なぞと云うと、なんだか幽霊でも出そうな、....
「日本脱出記」より 著者:大杉栄
ッチとはやはりまた持ってはいらした。そして日本だと、星形の建物のまん中のいわゆる
六道の辻から布団をかつがして行くのだが、ここではいずれも薄ぎたない寝まきのシャツ....
「めでたき風景」より 著者:小出楢重
私は秋の期節になると近頃よくこんな事を考えさされるのである。 人は死ぬと、必ず
六道の辻というところを通るべき筈になっているそうです。 私という人間が、ちょう....
「連環記」より 著者:幸田露伴
、消えて復起る。これも世の常、何の不思議も無いことである。しかし保胤は仏教の所謂
六道の辻にも似た此辻の景色を見て居る間に、揚々たる人、※々たる人、営々|汲々、戚....
「草迷宮」より 著者:泉鏡花
…やあ、蝋燭がひらひらする、どこから風が吹いて来るだ。これえ消したが最後、立処に
六道の辻に迷うだて。南無阿弥陀仏、御坊様、まだかね。」 「ちょいと、」 「ひゃあ....
「陽炎座」より 著者:泉鏡花
誰でも構いません。差支えなかったら聞かして下さい。一体ここはどこなんです。」 「
六道の辻の小屋がけ芝居じゃ。」 と幕が動くように向うで言った。 松崎は、思わ....
「菎蒻本」より 著者:泉鏡花
往来|留の提灯はもう消したが、一筋、両側の家の戸を鎖した、寂しい町の真中に、
六道の辻の通しるべに、鬼が植えた鉄棒のごとく標の残った、縁日果てた番町|通。なだ....
「犬」より 著者:正岡子規
けた地蔵様が立ってござるので、その地蔵様に向いて、未来は必ず人間界に行かれるよう
六道の辻へ目じるしの札を立てて下さいませ、この願いが叶いましたら、人間になって後....