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共通
「共通〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
共通の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「文学好きの家庭から」より 著者:芥川竜之介
います。家《うち》じゅうで顔がいちばん私に似ているのもこの伯母なら、心もちの上で
共通点のいちばん多いのもこの伯母です。伯母がいなかったら、今日《こんにち》のよう....
「開化の良人」より 著者:芥川竜之介
の空に枝をのばしている、広重《ひろしげ》めいた松の立木――そこには取材と手法とに
共通した、一種の和洋|折衷《せっちゅう》が、明治初期の芸術に特有な、美しい調和を....
「黒衣聖母」より 著者:芥川竜之介
るような気さえしたのである。
「どうです、これは。」
田代君はあらゆる蒐集家に
共通な矜誇《ほこり》の微笑を浮べながら、卓子《テーブル》の上の麻利耶観音と私の顔....
「路上」より 著者:芥川竜之介
側《ほりばた》まで行って電車に乗った。
ところが翌日大学へ行くと、彼は純文科に
共通な哲学概論の教室で、昨夜七時の急行へ乗った筈の大井と、また思いがけなく顔を合....
「侏儒の言葉」より 著者:芥川竜之介
みずから羞《は》ずる所業を敢《あえ》てしなければならぬことである。この故に万人に
共通する悲劇は排泄《はいせつ》作用を行うことである。
強弱
強者とは....
「或る女」より 著者:有島武郎
した。あんな人間を岡が話し相手にするのは実際不思議なくらいだ。あの人のどこに岡と
共通するような優《すぐ》れた所があろうなどとからかった。
葉子に引き付けられた....
「或る女」より 著者:有島武郎
《こっとう》などをいじくって古味《ふるみ》というようなものをありがたがる風流人と
共通したような気取りがある。その似而非《えせ》気取りを葉子は幸いにも持ち合わして....
「星座」より 著者:有島武郎
葬ってくれた。葬っても別に惜しいと思うほどの下駄ではむろんないがね。あれは柿江と
共通にはいていたんだが、柿江の奴今ごろは困っているだろう。青森では夜学校の生徒の....
「時代閉塞の現状」より 著者:石川啄木
一つの動機を捏造《ねつぞう》していることである。すなわち、その共棲がまったく両者
共通の怨敵《おんてき》たるオオソリテイ――国家というものに対抗するために政略的に....
「惜みなく愛は奪う」より 著者:有島武郎
の有する本能の全体的な活動ということが出来ない。同時に、人間の本能の中から野獣と
共通な部分を理智的に引き離して、純霊というような境地を捏造しようとするのは、明か....
「宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
仰には以来多数の追従者ができた。しかして彼らはこの考えの方が、すべての民族に本来
共通な、ただ改造のみが行われたという考えよりはるかに優れたものと考えた。しかしあ....
「橋」より 著者:池谷信三郎
らこう言うの。自分たちはキリストと違って、すべての人類を救おうとは思っていない。
共通な悩みに悩んでいる同志を救うんだ、って。あなた方はあなた方同志で救い合ったら....
「霊界通信 小桜姫物語」より 著者:浅野和三郎
ごしがいかにも不思議……先方は丸顔、私は細面、先方は小柄、私は大柄、外形はさまで
共通の個所がないにも係らず、何所とも知れず二人の間に大変似たところがあるのです。....
「浅沼稲次郎の三つの代表的演説」より 著者:浅沼稲次郎
おいて、アジアにおける核非武装をかちとり外国の軍事基地の撤廃をたたかいとるという
共通の重大な課題をもっているわけであります。台湾は中国の一部であり、沖縄は日本の....
「色盲検査表の話」より 著者:石原忍
であります。それは色盲及び色弱の大部分が赤緑色盲及び赤緑色弱であり、それらの人の
共通の性質として、赤色と緑色との区別は多少とも不完全であるに拘らず、青色と黄色と....