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兵仗
「兵仗〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
兵仗の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「俊寛」より 著者:芥川竜之介
を恐れている。おれは前《さき》の法勝寺《ほっしょうじ》の執行《しゅぎょう》じゃ。
兵仗《へいじょう》の道は知る筈がない。が、天下は思いのほか、おれの議論に応ずるか....
「十二支考」より 著者:南方熊楠
例ある。『今昔物語』巻二十六の九にいわく、加賀の某郡の下衆《げす》七人一党として
兵仗を具えて海に出で釣りを事とす、ある時風に遭《お》うて苦しむと遥かに大きな島あ....
「蒲生氏郷」より 著者:幸田露伴
賢秀の小舅《こじゅうと》の後藤末子に宗禅院という山法師があって、山法師の事だから
兵仗《へいじょう》にもたずさわった、其人の事だ、というのである。成程|然様《そう....
「法然行伝」より 著者:中里介山
仏等の面々今こそ出家の身ではあるが、昔は錚々《そうそう》たる武士達が、法衣の上に
兵仗を帯して、法然の遺骸を守って伴についた。それを聞いて家の子郎党達が馳せ集まっ....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
になったものだと慨嘆し、終りに、 花山桃林さびれつつ 牛馬は華洛に遍満し 非職の
兵仗流行りにて 天下一統珍しや 御世に生まれて様々の 事を見聞くぞ不思議なれ 京....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
か二日おいて。 葬儀は、衣笠山の等持院でいとなまれた。勅使の差遣、五山の僧列、
兵仗の堵列、すべて、儀式の供華や香煙のさかんだったことはいうまでもない。 尊氏....