兵制[語句情報] »
兵制
「兵制〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
兵制の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「後世への最大遺物」より 著者:内村鑑三
知りませぬ。かの人の私行については二つ三つ不同意なところがあります。彼の国体論や
兵制論については不同意であります。しかしながら彼山陽の一つの Ambition《....
「最終戦争論」より 著者:石原莞爾
何とか昔の漢民族にかえることを私は希望しています。 前にかえりますが、こうして
兵制が乱れ政治力が弛緩して参りますと、折角ローマが統一した天下をヤソの坊さんに実....
「綺堂むかし語り」より 著者:岡本綺堂
シナ兵が弱いのではなく、根本の制度が悪いのである。新たに建設された満洲国はどんな
兵制を設けるか知らないが、在来の制度や組織を変革して、よく教えよく戦わしむれば、....
「田原坂合戦」より 著者:菊池寛
決したものと云ってよいのである。 この戦に於て所謂百姓兵の為すある事があり、徴
兵制度の根本が確立したのである。 自分は、昭和五年に鹿児島へ行ったが、西郷隆盛....
「近時政論考」より 著者:陸羯南
ここにおいて一方には国権論派ともいうべきもの起こり、中央集権の必要を説き、陸海
兵制の改正を説き、行政諸部の整理を説き、主として法制上の進歩を唱道せり。他の一方....
「夜明け前」より 著者:島崎藤村
運業のにわかな発達、船舶の増加、学生の海外留学なぞは皆その結果で、その他あるいは
兵制に、あるいは物産に、後日のために計るものはいずれもまず力をその藩に尽くしはじ....
「夜明け前」より 著者:島崎藤村
とめ、武士道を再興して人心を一新したいと願うところにあったとしても、四民平等の徴
兵制度を無視して今さら封建的な旧士族制を回復するとは何事ぞとなし、たとい武力をも....
「大衆文芸作法」より 著者:直木三十五
田十三氏の同名の書。戦争に関しては、参謀本部の「日本戦術史」地理歴史の増刊「日本
兵制史」、住宅に就ては「日本民家の研究」、武道では山田次朗吉氏の「日本剣道史」(....
「日本イデオロギー論」より 著者:戸坂潤
の必然性も理解されなくてはならぬ。それだけではなく、この〔軍〕部団の成立は、日本
兵制の沿革から見ても亦、極めて必然的なものとされているのであって、現在の挙国皆兵....
「百姓弥之助の話」より 著者:中里介山
の平和というものは皆農基本から出直さなければ到底実現されるものではない。国民に徴
兵制度を布《し》くように、農はただ国民だけではない、広く人類一般にこれを施行する....
「鳴雪自叙伝」より 著者:内藤鳴雪
東海道を通る間だけにいるので、伏見からは船だから全く不用になるのである。 父は
兵制上の争から不首尾で免役になりかつ帰藩を命ぜられる際でもあり、また一体父の性分....
「南国太平記」より 著者:直木三十五
城が廊下へ膝をついて
「まだ差立てませぬと、申しておりました」
「いかんのう――
兵制を改めて洋式にしたので、異国方め、ぶうぶう申しておる最中に、廃止手当を遅らせ....
「回想録」より 著者:高村光太郎
わけだ。それは当時の為来りとして決っていたことだ。丁度それが明治の初めに当って徴
兵制の敷かれた頃で、跡取りの長男は兵隊にいかないでもよい制度だったから、その当時....
「浅沼稲次郎の三つの代表的演説」より 著者:浅沼稲次郎
さらにわれわれが心配をいたしまするのは、防衛力の増大によって憲法改正、再軍備、徴
兵制度が来はしないかということを心より心配するものであります。しかも防衛力の拡充....
「戦争史大観」より 著者:石原莞爾
た不健全なる軍制に在ったのであるが、今少しくこれにつき観察して見よう。 1、傭
兵制度 十八世紀の戦争は結局君主が、その所有物である傭兵軍隊を使用して自己の領....