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「兵曹〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

兵曹の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
海のほとり」より 著者:芥川竜之介
》に受けなかったにしろ、気味悪がっていたことだけは確かなんです。そのうちに海軍の兵曹上《へいそうあが》りの男が宵のうちから卵塔場に張りこんでいて、とうとう幽霊を....
号外」より 著者:国木田独歩
したものだ」と、さらに他の号外に移る。 ――戦死者中福井丸の広瀬中佐および杉野兵曹長の最後はすこぶる壮烈にして、同船の投錨せんとするや、杉野兵曹長は爆発薬を点....
海野十三敗戦日記」より 著者:海野十三
徹ちゃんのことを聞いたが、徹ちゃんは十七日(昨日)飛行機で九州へ出発した由。隊の兵曹が昨夜電話をかけてくれたそうだ。まずは安心する。 ◯朝子はけさ五時頃出て列車....
小説 不如帰 」より 著者:徳冨蘆花
男は右舷速射砲台に行けば、分隊長はまさに双眼鏡をあげて敵の方を望み、部下の砲員は兵曹以下おおむねジャケットを脱ぎすて、腰より上は臂ぎりのシャツをまといて潮風に黒....
宇宙戦隊」より 著者:海野十三
来たのは、三人の工業学校の生徒、それからすこしおくれて、海軍の若い士官が一人と、兵曹長が一人。この二人もやがて、目に見えない力のために、前進することができなくな....
火薬船」より 著者:海野十三
つかつかと後へ戻り、無言のまましっかとその手をにぎった。そのときである。副隊長の兵曹が、 「あっ、岸隊長。本艦から至急帰還せよとの信号です。別な船が一せき、南方....
怪塔王」より 著者:海野十三
いま塩田大尉は、士官室の大きな卓子の上に、この辺の地図をひろげ、検察隊の士官や兵曹などと、額をあつめて相談をしているところです。 「どうも分らん」 と、塩田....
大宇宙遠征隊」より 著者:海野十三
を切開いていく。この嚮導艇の艇長は、松宮一平といって、予備ではあるが、海軍の飛行兵曹長であった。 その嚮導艇ヨカゼ号から二キロメートルの後方に司令艇クロガネ号....
太平洋雷撃戦隊」より 著者:海野十三
管が突然ヒューッと鳴り出しました。丁度その側に「猿飛佐助」を夢中で読んでいた三等兵曹が、あわてて立ち上ると、パイプを耳にあてて聞きました。何だか向うから怒鳴って....
浮かぶ飛行島」より 著者:海野十三
びあがって、さっと敬礼をした。 「おう。川上機関大尉はいられるか」 するとその兵曹は直立したまま、 「はっ、川上機関大尉は只今御不在であります」 「ほう、どこ....
世界の一環としての日本」より 著者:戸坂潤
とは、軍部の公表によって広く知れ渡っている。床次逓相に絡まる五十万元事件は、元憲兵曹長他一名の手によって作製配布されたものであり、両名は出版法違反で罰金五十円を....
風と光と二十の私と」より 著者:坂口安吾
変不安で、行雲流水の建前にも拘らず、主任をひそかに憎んだりした。 石毛先生は憲兵曹長だかの奥さんで、実に冷めたい中性的な人であったが、福原先生はよいオバサンで....
空中に消えた兵曹」より 著者:田中貢太郎
「やられた、君もか」 「そうだ」 それからS中尉は後の方を見た。それは同乗のM兵曹に声をかけるためであった。が、そこには何人もいなかった。 「おや」 みるみ....
昭和遊撃隊」より 著者:平田晋策
よ》ちゃん、ここは地獄の入口だよ。」 ――もう一つの小さい影がささやいた。一等兵曹の服装をしているが、紅顔の美少年だ。明るい頬の色、澄み切った眼のかがやき。ど....
武鑑譜」より 著者:服部之総
は特科大隊にわけて士官候補生以上はすべて記されており、海軍などは軍艦別にして上等兵曹、機関士、船医師まで記されているのだから、「防諜」の恐怖耳底に存する者は顛倒....