兵曹長[語句情報] » 兵曹長

「兵曹長〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

兵曹長の前後の文節・文章を表示しています。該当する10件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
号外」より 著者:国木田独歩
したものだ」と、さらに他の号外に移る。 ――戦死者中福井丸の広瀬中佐および杉野兵曹長の最後はすこぶる壮烈にして、同船の投錨せんとするや、杉野兵曹長は爆発薬を点....
戦場」より 著者:夢野久作
ま生きていて「カアチャンカアチャン」と赤ん坊みたいな声で連呼している鬚だらけの歩兵曹長。下顎を削り飛ばされたまま眼をギョロギョロさして涙を流している輜重兵なぞ、....
宇宙戦隊」より 著者:海野十三
来たのは、三人の工業学校の生徒、それからすこしおくれて、海軍の若い士官が一人と、兵曹長が一人。この二人もやがて、目に見えない力のために、前進することができなくな....
怪塔王」より 著者:海野十三
一向ここへやって来ないじゃないか」 「それがですね、塩田大尉」と、小浜という姓の兵曹長が、達磨のように頬ひげを剃ったあとの青々しい逞しい顔をあげていいました。 ....
大宇宙遠征隊」より 著者:海野十三
を切開いていく。この嚮導艇の艇長は、松宮一平といって、予備ではあるが、海軍の飛行兵曹長であった。 その嚮導艇ヨカゼ号から二キロメートルの後方に司令艇クロガネ号....
浮かぶ飛行島」より 著者:海野十三
伝声管によって、艦内へ伝えた。 空襲警報 艦載機一号の操縦者は、柳下航空兵曹長だった。命令の出たときには、すでに空曹長の用意は全部整っていた。 「柳下空....
世界の一環としての日本」より 著者:戸坂潤
とは、軍部の公表によって広く知れ渡っている。床次逓相に絡まる五十万元事件は、元憲兵曹長他一名の手によって作製配布されたものであり、両名は出版法違反で罰金五十円を....
風と光と二十の私と」より 著者:坂口安吾
変不安で、行雲流水の建前にも拘らず、主任をひそかに憎んだりした。 石毛先生は憲兵曹長だかの奥さんで、実に冷めたい中性的な人であったが、福原先生はよいオバサンで....
烏の北斗七星」より 著者:宮沢賢治
、かあお」 「泣くな、みっともない。そら、たれか来た。」 烏の大尉の部下、烏の兵曹長《へいそうちょう》が急いでやってきて、首をちょっと横にかしげて礼をして云い....
昭和遊撃隊」より 著者:平田晋策
り、前進したり、なかなか進まない。航海長小川中佐は大変な苦心だ。 舳には本物の兵曹長が出て来て、じっと眼を光らせて前方をみつめている。探照灯があかあかと絶壁の....