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「兵農〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

兵農の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
桶狭間合戦」より 著者:菊池寛
上からも経済上からも、統一の機運に乗じようと考えた処からである。此時代になって、兵農の分離は全く明かになり、地方的な商業も興り、足利時代に盛になった堺を始めとし....
石狩川」より 著者:本庄陸男
どが強制移民であればなおのこと――あなた方はちがいますよ、先ずサッポロを中心に、兵農兼備の屯田兵《とんでんへい》を養わねばなりません、ご承知でしょうか――国内で....
ドグラ・マグラ」より 著者:夢野久作
お祭りの行燈絵に描かれる位で、古今のデレリック大帝だ。四夷を平らげ、天下を治め、兵農を分ち、悪銭を禁じ……と来たまではよかったが、楊貴妃に鼻毛を読まれて何でもオ....
日本イデオロギー論」より 著者:戸坂潤
って、再び封建制の意識に到達する。併しここで云う封建制意識の大事な規定は、つまり兵農一如ということなのである。 封建制度と云っても併し、日本のものは夫がハッキ....
現代日本の思想対立」より 著者:戸坂潤
たりなどすると忽ち重臣にされて了うかも知れない。「不健全」財政を唱えなかったり、兵農両全主義を唱えなかったりする老人達は、忽ち重臣ブロックに追い込まれて、機関説....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
る優越階級となり、農民は落伍せる下積階級のように見え出してきて、やがて最も鮮かに兵農が分離してしまいました」 「兵は農より出でて農を軽んじ、農は兵を出だして兵を....
三国志」より 著者:吉川英治
を見ると、それは魏の百姓の子であった。畦や畑や開墾地で、共に糧を喰い湯を沸かして兵農一家の如く、睦み合っている団欒も見られた。随処にこうしたほほ笑ましい風景が稲....