其の昔[語句情報] » 其の昔

「其の昔〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

其の昔の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
幽霊塔」より 著者:黒岩涙香
子が其の輪田夏子だと聞いて、数日来胸が悪く思って居た、実に相済まん訳である、殊に其の昔第一に輪田夏子の死刑を主張したのは此の己だが、其の罪が夏子でなかったとすれ....
菊模様皿山奇談」より 著者:三遊亭円朝
のことで、又|祥瑞五郎太夫頃になりまして、追々と薄作の美くしい物も出来ましたが、其の昔足利の時代にも極綺麗な毀れ易い薄いものが出来ていた事があります。丁度|明和....
孟買挿話」より 著者:吉行エイスケ
印度人の闘士が負ける度に歓声があがる。興行場ではカイゼル髭を生した国王が臨席して其の昔の首洗の井戸で印度の苦行僧がサロメのヨカナンを演じていた。ガンダラ彫刻した....
後の業平文治」より 著者:三遊亭円朝
にまいりますので、事によるとお増供と申して一二人余計連れてまいる事もございます。其の昔、駕籠訴をいたします者は何れも身軽に出立ちまして、お駕籠脇の隙を窺い、右の....
塩原多助一代記」より 著者:三遊亭円朝
ます。 追々お話が央ばに相成りますから、これからが面白く成りますが、兎角開けぬ其の昔のお物語は嘘のようなお話が多いというのは、物成が極お安く、唯今では物価が高....