其れ等[語句情報] » 其れ等

「其れ等〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

其れ等の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
職工と微笑」より 著者:松永延造
く漁師の喧嘩場が眼の前に浮き上がる。愛するために近づき合い、争うために吸引し合う其れ等の事象は意識もなにも持っては居ない自然現象のようではないか。 若い人達が....
みみずのたはこと」より 著者:徳冨健次郎
処々の田川は彼の洗濯場で、また彼の浴槽であった。 冬は惨だ。小屋かけ、木賃宿、其れ等に雨雪を凌ぐのは、乞食仲間でも威張った手合で、其様な栄耀が出来ぬやからは、....
最近悦ばれているものから」より 著者:宮本百合子
。さて、此から私の書き並べて行こうとする本の中で真個に読んだのは極小部分である。其れ等の本を近いうちに読んで見たいと思っているのであるから、此処に其名を書くこと....
弟子の心」より 著者:宮本百合子
がある。 先生の忍耐強さ、他を傷ることを飽くまで避けられる性質、思慮の細かさ、其れ等が却って先生の身を食うようなことがありはしないだろうか。 先生の、レザー....
絶望より生ずる文芸」より 著者:小川未明
な生活の壊滅、死に対する堪えがたき苦悶を訴えんとする二つが出て来ると思う。そして其れ等の何れの芸術に於ても此を一貫するものは誠実であると思う。此の色彩的な、音楽....
若き姿の文芸」より 著者:小川未明
想主義、自然主義、享楽主義、等に関し、我が文壇の批評家は、今迄世間に現われている其れ等の作の効果を以て、其の主義の根本の主張、及び人生観に関して是非するには尚お....