» 其折

「其折〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

其折の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
霊界通信 小桜姫物語」より 著者:浅野和三郎
ただ私だけのことで、あなた方には格別面白くも、又おかしくもございますまいが、ただ其折弟橘姫様御自身の口づから漏された遠き昔の思い出話――これはせめてその一端なり....
天草四郎の妖術」より 著者:国枝史郎
中へ取って返した頃には既に虫の息でありました。城中悉く色を失い、寂然と声を飲んだ其折柄、窓を通して射し込んで来たのは落ち行く太陽の余光でした。 その華かにも物....
支倉事件」より 著者:甲賀三郎
からの立証の道を見出し、乗らぬ電車に乗ったとしたのであります。豈図らんや、それは其折通じてあったとの事驚一驚。 答 電車に乗りました。 警 何処へ連れて行っ....
風流仏」より 著者:幸田露伴
雲と消えて、思は徒に都の空に馳する事悲しく、なまじ最初お辰の難を助けて此家を出し其折、留められたる袖思い切て振払いしならばかくまでの切なる苦とはなるまじき者をと....
黒部川を遡る 」より 著者:木暮理太郎
中村君は大正四年の七月から十月まで鐘釣温泉に滞在して、画作の傍附近を跋渉し、其折案内者として同伴した音沢村の佐々木助七から、黒部に関する多くの知識を得て、益....
濹東綺譚」より 著者:永井荷風
も悲惨にすることが出来るのだ。 わたくしはいろいろに種田の堕落して行く道筋と、其折々の感情とを考えつづけている。刑事につかまって拘引《こういん》されて行く時の....
白くれない」より 著者:夢野久作
しの御顔ばせ夜毎、日毎に頼もしく神々しく、面影に立ち優り侍り。 さは去りながら其折の藩内の騒動は一方ならず。御身の御両親も、わが父君も家道不取締の廉を以て程な....
鳴門秘帖」より 著者:吉川英治
遍路人便乗ノ扱イ等|俄ニ阿州家ヨリ御差止メ有之候ヲ以テ中止イタシ候尚秋船ノ遍路ハ其折再告申スベキ事。 「あ! ……こ、こりゃいけねえ」 高札の真偽を疑い、おの....