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其筋
「其筋〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
其筋の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「壊れたバリコン」より 著者:海野十三
品倉庫ヨリ毎日ノ如ク運搬スル食料品ヨリ見テ四五十名カト思ワル。 貴局ハ左ノ事実ヲ
其筋ニ急報シ、至急調査開始ヲ依頼サレタシ。前後ノ事情ヨリ推察スルニ怪施設ハ大部分....
「赤耀館事件の真相」より 著者:海野十三
耀館に関係ある人々の急死が何か犯罪の糸にあやつられているのではないかと言うので、
其筋では二重にも三重にも事件の調査を行ったのであったが、いわゆる証拠不充分の理由....
「仇討禁止令」より 著者:菊池寛
スルヲ以テ、子弟ノ義務トナスノ古習アリ。右ハ至情不之ニ於テハ、事実ヲ詳ニシ、速ニ
其筋へ訴へ出ヅ可ク侯。若シ其儀無ク、旧習ニ泥ミ擅殺スルニ於テハ相当ノ罪科ニ処ス可....
「血の文字」より 著者:黒岩涙香
、オイ何の廉などゝ其様な児供欺しを云ても駄目だよ其方の伯父は何うした、既に死骸が
其筋の目に留り其方が殺したと云う沢山の証拠が有る其方に於いて覚え有う、と詰寄る検....
「無惨」より 著者:黒岩涙香
りと同人の着服は紺茶|堅縞の単物にて職業も更に見込附かず且つ所持品等は一点もなし
其筋の鑑定に拠れば殺害したる者が露見を防がんが為めに殊更奪い隠したる者ならん故に....
「風流仏」より 著者:幸田露伴
たを里に取りたる事ある嫗より、信濃の方へ行かれたという噂なりしと聞出したる計り、
其筋の人に頼んでも何故か分らず、我外に子なければ年老る丈け愈恋しく信州にのみ三人....
「風博士」より 著者:坂口安吾
士自体は杳として紛失したことも御存知ないであろうか? ない。嗟乎。では諸君は僕が
其筋の嫌疑のために並々ならぬ困難を感じていることも御存じあるまい。しかし警察は知....
「みみずのたはこと」より 著者:徳冨健次郎
者も東京に往ったり、比較的堅気になったりして、今は村民一同|真面目に稼いで居る。
其筋の手入れが届くせいもあるが、第一|遊んで居られぬ程生活難が攻め寄せたのである....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
がうそと言ひ、あるひは申合せ、村方立退候を、てうさんと申し、他村にかぎらず、早々
其筋の役所に申出づべし、御褒美として、 とたうの訴人《そにん》 銀百枚 が....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
言ひ、あるひは、申し合はせ、村方立退候を、てうさんと申す、他町村にかぎらず、早々
其筋の役所に申し出づべし、御褒美として、
とたうの訴人 銀百枚
がうその訴....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
るをがうそと言ひ、あるひは申合せ村方立退候をてうさんと申し、他村にかぎらず、早々
其筋の役所に申出づべし、御褒美として、 とたうの訴人 銀百枚 がうその訴人....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
ふみにん》が恐慌を来たして、我々共の職業が干上るから、水車を禁止してもらいたいと
其筋に願い出た。そこで水車が禁止されることになった。せっかくの文明の利器がかえっ....
「女給」より 著者:細井和喜蔵
の八割までは全然主人から無報酬で働いている。それだのに女達は「傭人」という名目で
其筋へ届け出られる。凡そ世の中に一厘の給料も支払わずに人を雇傭する権利があるであ....
「法窓夜話」より 著者:穂積陳重
んだが、その翌日に養子法改正に関する法令を発し、五十歳以下の者の末期養子は「依二
其筋目一」または「依二其品一」これを許し、跡式を立てしめることとした。故に慶安の....
「上海された男」より 著者:牧逸馬
を移さず所轄署の活動となった。動機の点が判然しないので第一の嫌疑者として自然的に
其筋が眼星を付けたのが、相部屋同志の森為吉であったことは此の場合仕方があるまい。....