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「具す〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

具すの前後の文節・文章を表示しています。該当する12件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
学生と生活」より 著者:倉田百三
すぎない。今日の文化の段階にまで達したる人間性の精神的要素と、ならびに人間性に禀具するらしい可能的神秘の側面で、われわれの恋愛の要請とは一体どんなものであるかを....
闇夜の梅」より 著者:三遊亭円朝
たしたるより、其の身の大難を醸《かも》しました。扨《さて》彼《か》の梅には四徳を具すというが然《そ》うかも知れませぬ、若木を好まんで老木《おいき》の方を好む、又....
残されたる江戸」より 著者:柴田流星
種香などの切抜絵を購い来て、予め用意した遠見仕立の灯籠に書割といわず、大道具小道具すべてをお誂え向きにしつらえ、雪には綿、雨には糸とそれぞれに工夫して切抜絵をよ....
省察」より 著者:デカルトルネ
に加えることができないから。従って残るところは、あたかも私自身の観念がまた私に生具するのと同じように、この観念が私に生具するということである。 そしてたしかに....
思想と風俗」より 著者:戸坂潤
ないとしても、決して事物の本質を衝くものはないのである。軍義的分子と官僚とを引き具する所の日本型大ブルジョアジーの刹那的な安心の表現こそ、日本特有の「宗教復興」....
善の研究」より 著者:西田幾多郎
本的方式は一なると共に多、多なると共に一、平等の中に差別を具し、差別の中に平等を具するのである。而してこの二方面は離すことのできないものであるから、つまり一つの....
学問のすすめ」より 著者:福沢諭吉
れを非常の怪物と言うべきのみ。この怪物に比較して満足する者は、これを譬えば双眼を具するをもって得意となし、盲人に向かいて誇るがごとし。いたずらに愚を表するに足る....
妾の半生涯」より 著者:福田英子
ゅうへい》氏|来《きた》り、渡韓の準備|整《ととの》いたれば、御身《おんみ》をも具するはずなりとて、その理由およびそれについての方法等を説き明かされぬ。固《もと....
十二支考」より 著者:南方熊楠
車を牽かせたものか。天野信景《あまのさだかげ》の『塩尻』巻五三に、人男女の二根を具するあり、獣もかかる物ありやという人|侍《はべ》る、予が采地愛知郡本地村民の家....
十二支考」より 著者:南方熊楠
存限ありと信ずるも理に合えりともいうべし。それと等しく一つの神仏菩薩に数の性能を具するよりその性能を別ちて更に個々の神仏等を立てた事多きは、ギリシャ、ローマの神....
十二支考」より 著者:南方熊楠
ド・キーリス』十一輯四巻四九頁、同三巻四一頁)。 欧州で、死人の墓碑に犬の像を具する例甚だ多いが、必ずしも皆その人に忠誠を尽したものとは限らぬ。他の諸禽獣の例....
婦人改造の基礎的考察」より 著者:与謝野晶子
るがままに、四方八方へ円満自由に発展させることが自我発展主義です。人間の個性に内具する能力は無限です。一代や二代の研究でその遺伝質が決定されるものでなく、その人....