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「具合〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

具合の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
」より 著者:芥川竜之介
ったことを話した。それから常談《じょうだん》とも真面目《まじめ》ともつかずに体の具合《ぐあい》を尋ねたりした。生憎《あいにく》その夜の母のように淡白な態度に出ら....
Mensura Zoili」より 著者:芥川竜之介
―― 待ってくれ給え。その船のサルーンと云うのも、実はあまり確かでない。部屋の具合とか窓の外の海とか云うもので、やっとそう云う推定を下《くだ》しては見たものの....
毛利先生」より 著者:芥川竜之介
云う名詞の代りになる。ね。代名詞とは名に代る詞《ことば》と書くだろう。」 話の具合では、毛利先生はこのカッフェの給仕たちに英語を教えてでもいるらしい。そこで自....
老年」より 著者:芥川竜之介
乏と、持ったが病の酒癖とで、歌沢の師匠もやれば俳諧の点者《てんじゃ》もやると云う具合に、それからそれへと微禄《びろく》して一しきりは三度のものにも事をかく始末だ....
仙人」より 著者:芥川竜之介
いじらしい鼠の姿も眼にはいらない事が多い。 その上、この頃は、年の加減と、体の具合が悪いのとで、余計、商売に身が入らない。節廻しの長い所を唱うと、息が切れる。....
少年」より 著者:芥川竜之介
《うしろ》に家々の秘密を封じている。保吉はとうとう待ち遠しさに堪えかね、ランプの具合などを気にしていた父へ歎願《たんがん》するように話しかけた。 「あの女の子は....
たね子の憂鬱」より 著者:芥川竜之介
送りながら、ちょっと憂鬱《ゆううつ》にならずにはいられなかった。それは彼女の体の具合《ぐあい》も手伝っていたことは確かだった。子供のない彼女はひとりになると、長....
妖婆」より 著者:芥川竜之介
る。湯治を勧める。あるいは商売附合いの宴会へも父親の名代を勤めさせる――と云った具合に骨を折って、無理にも新蔵の浮かない気分を引き立てようとし始めました。そこで....
さまよえる猶太人」より 著者:芥川竜之介
大した意味がある訳ではない。――さて、その問答を見ると、大体|下《しも》のような具合である。 上人《しょうにん》「御主《おんあるじ》御受難の砌《みぎり》は、エ....
或る女」より 著者:有島武郎
と守って行くには行ったの。けれどもね先方《むこう》に着いてみるとわたしのからだの具合がどうもよくなくって上陸はとてもできなかったからしかたなしにまた同じ船で帰る....
溺れかけた兄妹」より 著者:有島武郎
。高い波が屏風《びょうぶ》を立てつらねたように押寄せて来ました。私たち三人は丁度具合よくくだけない中に波の脊を越すことが出来ました。私たちは体をもまれるように感....
星座」より 著者:有島武郎
ように下の方でなぞえに裾を拡げている。その拡がり方といい勾配《こうばい》の曲線の具合といい、並々の匠人の手で鋳られたものでないことをその鐘は語っていた。 農学....
霊界通信 小桜姫物語」より 著者:浅野和三郎
の内容も古今に亘り、顕幽に跨り、又或る部分は一|般的、又或る部分は個人的と言った具合に、随分まちまちに入り乱れて居ります。従ってその全部を公開することは到底不可....
歯車」より 著者:芥川竜之介
又あしたでも、……きょうは青山まで出かけるのだから」 「ああ、あすこ? まだ体の具合は悪いの?」 「やっぱり薬ばかり嚥んでいる。催眠薬だけでも大変だよ。ヴェロナ....
私の履歴書」より 著者:浅沼稲次郎
のである。 演説をやれば「注意、中止、検束」、デモでは先頭にいて「検束」という具合で、この当時の社会運動家の中ではわたくしが検束の回数では筆頭だったようだ。 ....