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典拠
「典拠〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
典拠の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
しい詩になってしまうのである。 もちろんそういうことは、何ら筆紙に書き残された
典拠のない場合のことである。しかしそんなものの存するためにはかなり高い文化が必要....
「茶の本」より 著者:岡倉覚三
として知られる。 二六 無明――経験界。 二七 馥柯羅摩訶秩多――維摩経ではこの
典拠不明。維摩居士のことか。 二八 利休が「富田左近へ露地のしつらい教うるとて」....
「読書法」より 著者:戸坂潤
めにも亦、元来夫が実在の模写であり、従って論理的所産であるという所以を、誤たずに
典拠を示しながら実現して見せている。メーリングの哲学史の方法に対する著者の批判は....
「藤棚の陰から」より 著者:寺田寅彦
問い合わせの手紙が来た。しかしこの話は子供のころから父にたびたび聞かされただけで
典拠については何も知らない。ただこういう話が土佐の民間に伝わっていたことだけはた....
「艸木虫魚」より 著者:薄田泣菫
いが、又四郎はそんなのとは異って、文字もあり、する仕事にも、それぞれちゃんとした
典拠があったようだ。 あるとき又四郎が、さる寺方から頼まれて、築山を造ったこと....
「科学論」より 著者:戸坂潤
さてまず初めに、自然弁証法に就いて簡単に述べよう*。 * 自然弁証法に関する
典拠は、エンゲルス『自然弁証法』・『反デューリング論』、レーニン『唯物論と経験批....
「技術的精神とは何か」より 著者:戸坂潤
学の文章に著しい)、第二は文献学主義(学術の名の下に文献訓詁の成果をすぐ様思想の
典拠とする一切の博学又は牽強付会の方法――アカデミック・フールに著しい)、第三は....
「浅草紙」より 著者:寺田寅彦
だだろうと思われるあらゆる書物を読んだり読んでもらったりして、その中に見出される
典拠や類型を拾い出すというのである。この盲人の根気と熱心に感心すると同時に、その....
「雑記(Ⅰ)」より 著者:寺田寅彦
雰囲気に包まれて、それで始めて心の集中を得たのではあるまいか。 これはただ何の
典拠のない私だけの臆測である。しかしそれはいずれにしても、今の苛立たしい世の中を....
「雑記帳より(Ⅱ)」より 著者:寺田寅彦
の性情の型を判断する場合にこの方がむしろ手相判断などよりも、もっと遥かに科学的な
典拠資料になりはしないかと想像される。 少なくも、真黒な指の痕をつけている人は....
「西鶴と科学」より 著者:寺田寅彦
物から得たものである。事柄の内容のみならずその文章の字句までも、古典や雑書にその
典拠を求むれば一行一行に枚挙に暇がないであろうと思われる。 勿論、馬琴自身のオ....
「黄山谷について」より 著者:高村光太郎
平凡社の今度の「書道全集」は製版がたいへんいいので見ていてたのしい。それに中国のも日本のも
典拠の正しい、すぐれた原本がうまく選ばれているようで、われわれ門外漢も安心して鑑....
「哲学の現代的意義」より 著者:戸坂潤
料からなのである。つまり、文献学的クリティシズムは、古来の古典的な芸術から一定の
典拠としての法則を予め文献学的に抽出しておいて、やがて之を眼前の芸術作品に適用し....
「二葉亭四迷の一生」より 著者:内田魯庵
』に二箇処まで見えるサリーやペインも愛読書であって、サリーの所説はしばしば議論の
典拠となったが、殊に傾倒していたのはモーズレーの研究法であった。 が、二葉亭は....
「アイヌ語学」より 著者:知里真志保
高の権威書として、いやしくもアイヌ語についてものをいおうとする者の必ず参照すべき
典拠となっているのであります。世間では、その著名の名声の世界的であることと、その....