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兼ね兼ね
「兼ね兼ね〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
兼ね兼ねの前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「魔術」より 著者:芥川竜之介
なたでも使おうと思えば使えるのです。」という言葉を思い出しましたから、
「いや、
兼ね兼ね評判《ひょうばん》はうかがっていましたが、あなたのお使いなさる魔術が、こ....
「お律と子等と」より 著者:芥川竜之介
いた時分、父がある日慎太郎に、新しい帽子《ぼうし》を買って来た事があった。それは
兼ね兼ね彼が欲しがっていた、庇《ひさし》の長い大黒帽《だいこくぼう》だった。する....
「路上」より 著者:芥川竜之介
けん》で開かれると云う事は、法文科の掲示場《けいじば》に貼ってある広告で、俊助も
兼ね兼ね承知していた。
「いや、仕合せとまだ売りつけられない。」
俊助は正直に....
「老妓抄」より 著者:岡本かの子
ので、非常に当ることもある。発明にはスペキュレーションを伴うということも、柚木は
兼ね兼ね承知していることではあったが、その運びがこれほど思いどおり素直に行かない....
「取返し物語」より 著者:岡本かの子
せ。然し二十を過ぎてまだ間も無い若者。そして源兵衛は、あの利発な美しいおくみ坊と
兼ね兼ね深く思い合うた仲。二人をどうぞ一時なりとも晴れて夫婦にしてやってから、お....
「涸沢の岩小屋のある夜のこと」より 著者:大島亮吉
うままに食って、自由に登ってくる。ヒュッテらしい名のつくようなヒュッテも欲しいと
兼ね兼ね思っているが、それは冬のときや春のときのことだ。夏にはこんないい自然のヒ....