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兼勤
「兼勤〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
兼勤の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「虞美人草」より 著者:夏目漱石
しょうか」 「うん。捜が――捜がしたに違ない」と先生の口が、喫飯《めし》と返事を
兼勤する。食事はしばらく継続する。 「さあ食堂へ行こう」と宗近君が隣りの車室で米....
「草枕」より 著者:夏目漱石
てくる。いやしくもこの鏡に対する間《あいだ》は一人でいろいろな化物《ばけもの》を
兼勤《けんきん》しなくてはならぬ。写るわが顔の美術的ならぬはまず我慢するとしても....
「菊模様皿山奇談」より 著者:三遊亭円朝
前体へ執成しを致しましたから、急に其の暮松蔭大藏は五十石取になり、御近習お小納戸
兼勤を仰付けられました。御部屋住の前次様のお附き元締
兼勤を仰付けられました。此の....
「鳴雪自叙伝」より 著者:内藤鳴雪
らるる事になった。けれども政務の方にも必要なので、ヤハリ目付を本役として側用達は
兼勤という事であった。この側用達は役の格式も大分上等に属するもので、即ち中奥筆頭....
「後の業平文治」より 著者:三遊亭円朝
、陣屋は伊ヶ島に在りまして、伊豆国韮山郡代官太郎左衞門の支配、同組下五ヶ村名主|
兼勤の森大藏の下役頭平林勘藏という者が罪人一同を預かり、翌日罪状と引合せて、それ....
「藪の鶯」より 著者:三宅花圃
しくべたべたするたちだから。おかやきがやかましいのサ。そういえば君はあの女学校も
兼勤だったね。篠原のは退校したとか。 斎「退校したが全体ピヤノなにかはよく出来た....
「寒桜の話」より 著者:牧野富太郎
一樹であるからである。 明治から大正へかけて、私は一度右の帝室博物館の天産部に
兼勤していたことがあった。それはむろん大震災の前であった。その時分には上野公園は....