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内事
「内事〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
内事の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「幽霊塔」より 著者:黒岩涙香
だ、敵だ、此の家の事を何にも知らぬのだ、知らずに聞いて居なさるのだ、ハイ此の家の
内事を知らぬ者は皆敵だから決して内へ入れては了けぬと甚蔵が言いました、先ア敵の癖....
「霊感!」より 著者:夢野久作
陪審員諸氏。……科学智識を代表する参考人諸氏……及び……ハルスカイン両家の家庭の
内事に対して、多少共に発言権を有しておられる限りの紳士淑女のすべてをこの法廷に招....
「読書法」より 著者:戸坂潤
を国外からの距離、「特に云わばモスコウ的距離」から見ることは、狎れっこになった国
内事情に対して新鮮な光をあてることでもあるばかりでなく、之を世界的なスケールから....
「超人鬚野博士」より 著者:夢野久作
ません。御令息の唖川歌夫君の事についてです」 「黙れっ……黙れっ……吾輩の家庭の
内事は吾輩が決定する。貴様等如きの世話は受けんッ……」 吾輩はここに到ってカン....
「それらの国々でも」より 著者:宮本百合子
大新聞の国際報道さえ制限され、外国の本の輸入は禁じられ、国際的な統計はもとより国
内事情の実際を知る統計は禁止された。敵性の言葉という理由で中等学校の正課から、英....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
夜分、忍びの者を入れて暗殺させようとしているとの風説もありました。また、能登守の
内事や私行をいちいち探らせているとの忠告もありました。 年が改まって、そうして....
「女大学評論」より 著者:福沢諭吉
の日本の習俗に於て、仕官又は商売等、戸外百般の営業は男子の任ずる所にして、一家の
内事を経営するは妻の職分なり。衣服飲食を調え家の清潔法に注意し又子供を養育する等....
「新女大学」より 著者:福沢諭吉
き程の次第なれども、其勉学の程度に至りては大に注意す可きものあり。第一女子は家の
内事を司《つかさ》どるの務《つとめ》あるが故に学事勉強の暇《いとま》少なし。是れ....
「妾の半生涯」より 著者:福田英子
を要せんやと。儂《のう》この言に感じ、ああこの人国のために、一身の名誉を顧みず、
内事《ないじ》は総《すべ》て大井、小林の任ずる所なれば、敢《あ》えて関せず、我は....
「人口論」より 著者:マルサストマス・ロバート
得られそうもない土地投資をあえてするものはほとんどないであろう。戦争や公債は、国
内事情の関する限りにおいては、資本利潤の高い商業部門の発展をほとんど阻害するもの....
「幕末維新懐古談」より 著者:高村光雲
責任を持つとはいえ、私は一個の手間取りでありますから、高村家の後事について一家の
内事にまで指図をするというわけには参らず、甚だ工合の悪い立場に立ったのであった。....
「世界の裏」より 著者:国枝史郎
。 その一例を…… ヘレーネ・レンクという娘があった。名門の出であったが、国
内事情がそうなれば、そういう娘ほど悲惨で、とうとう街の天使の身上に堕ちて了った。....
「三国志」より 著者:吉川英治
校でしかない。何進は苦い顔して、 「だまれっ。貴様のような若輩の一武人に、朝廷の
内事が分ってたまるものか、ひかえろ」 と、一言に叱りつけた。 ために、座中白....
「戦争史大観」より 著者:石原莞爾
を衝き、遂に攻守処を異にして連合軍勝利の基を開いたのである。固より独軍の全敗は国
内事情によること最も大であるけれども、作戦方面から見れば仏軍があたかも火力をもっ....
「大岡越前」より 著者:吉川英治
もつことも可能だし、たとえば、絶対な不可侵境といわれている大奥でも、輪王寺の宮の
内事にでも、かれが刺を通じて、質問にのぞむ場合は、これを否むことができない。――....