内助の功[語句情報] » 内助の功

「内助の功〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

内助の功の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
女性の歴史の七十四年」より 著者:宮本百合子
ない範囲に開化して、しかも過去の自由民権時代の女流のように男女平等論などを論ぜず内助の功をあげることを終生のよろこびとする、そのような女を、明治の日本は理想の娘....
獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
がかくべき女の生涯と思います。ドイツで員信博士になるにはこの哲学専攻の夫人、実に内助の功あったのでしょう、今別になって員信先生は精動で活動です。夫人はポーランド....
狼疾記」より 著者:中島敦
日やら生処やら卒業の学校やらが書立てられ、さて、M氏に嫁するに及んで、貞淑にして内助の功少からず云々《うんぬん》……とあり、それから今度は奇妙なことに、一転して....
街はふるさと」より 著者:坂口安吾
ンゼルという屋敷もちの花づくりのアンチャンと結婚して、花を造り、悪銭をもうけて、内助の功を果し、大そう幸福にくらしているそうだ、と答えて、不名誉なところは一つも....
一商人として 」より 著者:相馬愛蔵
びき、ますます蘊蓄を深められつつあり、奥様もまた先生と同じ学問に志をたてられて、内助の功まことにお見事に、御令息御令嬢、一家をあげて同じ研究に精進せられているの....
露の答」より 著者:坂口安吾
権勢は大したものです。意地ッ張りで右と言ったら以後の人世は左に目をやらぬタチで、内助の功などは全くなく、先夫人の子供達は去勢された有様でありました。不思議なくら....
老狸伝」より 著者:佐藤垢石
雅の趣を噛みしめた。 総じて獣肉料理には、牛肉にも豚肉にも猪肉にも、牛蒡の味が内助の功を示すものだが、土の香の強い狸や熊には、殊に牛蒡の持つあの特有の香が、肉....
俗臭」より 著者:織田作之助
。娘たちにはその理由は分らぬだろう。が、理由は簡単だ。夫権右衛門を百万長者にした内助の功績の上に余りにどっかりと腰を据え過ぎたからだ。権右衛門は金をつくるのが目....