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内君
「内君〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
内君の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「牛肉と馬鈴薯」より 著者:国木田独歩
れて、いきなり手荒く呼鈴《よびりん》を押した。 内から戸が開《あ》くと、 「竹
内君は来てお出《いで》ですかね」と低い声の沈重《おちつ》いた調子で訊《たず》ねた....
「義血侠血」より 著者:泉鏡花
は鋭く叫びぬ。 「あれ、そんなこわい顔をしなくったっていいじゃありませんか。何も
内君《おかみさん》にしてくれと言うんじゃなし。ただ他人らしくなく、生涯《しょうが....
「婦系図」より 著者:泉鏡花
処が――夫婦相性の事――は棄置かれぬ。 且つその顔色が、紋附の羽織で、※の厚い
内君と、水兵服の坊やを連れて、別に一人抱いて、鮨にしようか、汁粉にしようか、と歩....
「省線電車の射撃手」より 著者:海野十三
ざめた神経質らしい顔面を、ピクリと動かして、専務車掌の倉内銀次郎を招いた。 「倉
内君、君に判っている一と通りを話してきかせ給え」 「ハァ、それはこうなんです」と....
「西洋人情話 英国孝子ジョージスミス之伝」より 著者:三遊亭円朝
めえ」 丈「如何にも貸しも仕ようが、見掛ばかりで手元には少しも金はねえから、其の
内君の宅へ届けようか」 又「届けるって九尺弐間の棟割長屋へ君の御尊来は恐入るから....
「二十五年間の文人の社会的地位の進歩」より 著者:内田魯庵
く熟している渠等文人は、小説や院本は戯作というような下らぬもので無いという事が坪
内君や何かのお庇で解って来ても、社会的には職業として完全に独立出来ず、位置も資格....
「金属人間」より 著者:海野十三
うえに立つ答は、ほんとの答とはいえない。金属Qがはたして谷間三根子を殺したか、川
内君を斬り、田口巡査を斬ったか。そのところの証明ができないかぎり、その答を採用す....
「贋紙幣事件」より 著者:甲賀三郎
と、ぷいと向うの方に行ってしまった。 ああ、僕はその訳を知っている。いつか、島
内君の時もそうだったけれども、飛山君は可哀そうに今この村の人に排斥されているのだ....
「血液型殺人事件」より 著者:甲賀三郎
死因を確める為に、私が解剖を命ぜられたのですけれども、思う所があって辞退して、宮
内君にやって貰う事にしました。先刻|鳥渡訊きましたら、やはり一酸化炭素の中毒に相....
「私の活動写真傍観史」より 著者:伊丹万作
改題した。 伊藤はそれらを見ても別にいいとも悪いともはつきりいわなかつたが大河
内君などが遊びにきたとき、私の書いた脚本の筋を話して、「そういう脚本を書く男です....
「旅客機事件」より 著者:大庭武年
君は、君が犯人でないと言う証拠を提出しない限り当面の容疑者たらざるを得ない。又池
内君は、完全なるアリバイがない限り、又被疑者たるを※れないだろう」 「アリバイ?....
「二葉亭余談」より 著者:内田魯庵
い」と打消し、そこそこに博士の家を辞するや否、直ぐその足で私の許を訪い、「今、坪
内君から聞いて来たが、君はこうこういったそうだ。飛んでもない誤解で、毛頭僕はそん....
「当今の劇壇をこのままに」より 著者:岡本綺堂
今の劇壇、それはこのままでいいと思う。旧臘私は小山
内君の自由劇場の演劇を見た、仲々上手だった、然しあれを今の劇壇に直にまた持って来....
「明治の文学の開拓者」より 著者:内田魯庵
坪
内君の功労は誰でも知ってる。何も特にいわんでも解ってる。明治の文学の最も偉大なる....
「芝、麻布」より 著者:小山内薫
はああいう人だから、よく大きな声で、庭先の縁から、私の書斎へ詞をかけた。 『小山
内君、来ないか。うまいお菓子があるぜ。』 私は目隠しの隙間から、 『有難う、今....