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内官
「内官〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
内官の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「「いき」の構造」より 著者:九鬼周造
いき」の概念的分析によって、彼を一定の位置に置く。それを機会として彼は彼自身の「
内官」によって「いき」の存在を味得しなければならない。「いき」の存在会得に対して....
「十二支考」より 著者:南方熊楠
王|予《かね》て悪《にく》みいた奴が招かざるに推参と聞いて大いに怒り、宮宰をして
内官一同を召集せしめ、アをしてアを呼んだ者を指摘せしめんとした。アそれには及ばず....
「軍用鼠」より 著者:海野十三
、そこがそれ軍機の秘密であった。鼠を輸入して軍用鼠の研究をしているということが国
内官吏に知れても軍機上よろしくないのである。計略ハ密ナルヲ良シトスだの、敵ヲ図ラ....
「日本イデオロギー論」より 著者:戸坂潤
してこの共通感官を見るならば、今云った定位問題とは一応無関係に、之を外官に対する
内官と考えることが出来るようになる。無論外官とか
内官とかいう哲学上の常識観念は、....
「現代唯物論講話」より 著者:戸坂潤
全般の総現象形態の平行にまで押し及ぼすことは、それだけでは出来ない。吾々の意識で
内官と外官とが平行しているから、夫々に対応する時間と空間とも亦平行して取り扱われ....
「思想としての文学」より 著者:戸坂潤
到達しているものではない。だからスコラ哲学に於ては之が全く心理学的な範疇(例えば
内官)の外へ出なかったのである。併しこの共通感覚を吾々のように、認識(今は之を論....
「世界の一環としての日本」より 著者:戸坂潤
しも正確ではないので、所謂文官ばかりではなく武官や軍部の文官も含むし、警察官も宮
内官吏も含んでいる。そればかりではなく、所謂官吏だけではなく一般の公吏や官公庁の....
「蓮花公主」より 著者:田中貢太郎
君が心にかけていてくれるなら、更に改めてお迎えをしよう。」 とうとう彼の褐衣の
内官に命じて、竇を送って帰らした。その途中で
内官は竇にいった。 「さっき王が婚礼....
「眠る森のお姫さま」より 著者:楠山正雄
のなかの物のこらず、それはおつきの女教師から、女官から、おそばづきの女中から、宮
内官、表役人、コック長、料理番から、炊事係、台所ボーイ、番兵、おやといスイス兵、....
「三国志」より 著者:吉川英治
よいよ曇って見えた。けれど、帝は何もいわれなかった。 十常侍というのは、十人の
内官のことだった。民間の者は、彼らを宦官と称した。君側の権をにぎり後宮にも勢力が....
「三国志」より 著者:吉川英治
乱して遁れてきた。 また、先を争って、公卿百官の車馬や、後宮の女子たちの輿や、
内官どもの馬や財産を積んだ車や、あらゆる人々が――その一人も後に停まることなく―....
「三国志」より 著者:吉川英治
といっても彼は名家の顕門で、いわば国の元老にも擬せられる家柄であるが、曹操は一宮
内官の子で、しかもその父は早くから郷土に退き、その子曹操は少年から村の不良児とい....
「三国志」より 著者:吉川英治
。 だがこの間に、魏王の威力と、その黄金力や栄誉の誘惑はしんしんとして、朝廟の
内官を腐蝕するに努めていた。さなきだにもう心から漢朝を思う忠臣は、多くは亡き数に....
「三国志」より 著者:吉川英治
てはばからぬ者すらあった。 都下にも同じ声が行われたが、宮中の流言の出どころは
内官であった。苟安に買収された徒が浅慮にも私利私慾に乗ぜられて、思うつぼへ落ちた....
「美しい日本の歴史」より 著者:吉川英治
るが、陛下は『まあよい、まあよい』で、いつか二年余も経ってしまった。 すると宮
内官吏の或る者が、自分のふと気づいた儘を、上司へそっと告げてみた。それは陛下のお....