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内湯
「内湯〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
内湯の前後の文節・文章を表示しています。該当する9件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「綺堂むかし語り」より 著者:岡本綺堂
夜にかけては湯屋がひどく混雑する。 わたしの家に湯殿はあるが、据風呂がないので
内湯を焚くわけに行かない。幸いに井戸の水は良いので、七月から湯殿で行水を使うこと....
「名人長二」より 著者:三遊亭円朝
中の湯、河下の湯、儘根の湯、下の湯、南岸の湯、川原の湯、薬師の湯と七湯に分れて、
内湯を引いた宿が多くなりました。湯の温度は百六十三度|乃至百五度ぐらいで、打撲金....
「煩悩秘文書」より 著者:林不忘
》く、今は、阿弥陀沢村の一戸にまあたらしい白木の看板が掲がって――御湯宿、藤屋。
内湯ではないから、客は、藤屋から山下駄をはいて、小みちづたいに、谷底の猿の湯まで....
「姥捨」より 著者:太宰治
れてもいたようであった。ほとんど素人下宿のような宿で、部屋も三つしかなかったし、
内湯も無くて、すぐ隣りの大きい旅館にお湯をもらいに行くか、雨降ってるときには傘を....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
ぞれについて、探りを入れてみる。ついでにこの温泉や、附近の人情風俗を聞いてみる。
内湯もある、外湯もある、蒸湯もある。リョウマチや、胃腸の病気や、労症《ろうしょう....
「百姓弥之助の話」より 著者:中里介山
ど、此所《ここ》には「河原の湯」と云う名湯がある、弥之助はこの湯が好きなので宿の
内湯等は二の次にして此所であたたまる事を楽しんで居た、河原の湯は昔とは違って改造....
「風呂を買うまで」より 著者:岡本綺堂
から夜にかけては湯屋がひどく混雑する。わたしの家に湯殿はあるが、据風呂がないので
内湯を焚くわけに行かない。幸に井戸の水は良いので、七月からは湯殿で行水を使うこと....
「渋温泉の秋」より 著者:小川未明
ついているので眤としていられなかった。起きても、羽織すら用意して来なかったので、
内湯に行ったのである。広いという程でないけれど、澄み切った礦泉が湯槽に溢れている....
「随筆 新平家」より 著者:吉川英治
ナと、旅行中の耐病法など、心細くも考える。 ここでも厠通いに明け、朝とともに、
内湯の温泉ツボへ行って沈みこむ。有馬特有なあの鉄泥色の湯にひたっている間は、うす....