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内臓
「内臓〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
内臓の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「十八時の音楽浴」より 著者:海野十三
あるものは、いずれも博士コハクの試作生物です。こっちの小豚のような四つ足は身体と
内臓とが人造肉によって作られ、そしてシェパードの脳髄を移し植えたものでございます....
「地球を狙う者」より 著者:海野十三
の声だ。僕はどきりとした。なんといういい香水か、彼女の身体から発散するのが、僕の
内臓をかきたてる。 「うん、なんじゃ志水」 「さっき持ってこいとおっしゃったのは....
「深夜の市長」より 著者:海野十三
けて載っているのを発見した。先刻にはどうしてこれを見逃がしていたろう。抜きだした
内臓のように毒々しく真赤な花束が僕に挑戦しているかのように見えた。 確かに誰か....
「三十年後の東京」より 著者:海野十三
百歳になる前に、もう一度人工心臓を新しいのにとりかえ、それからその外の弱ってきた
内臓をやはり人工のものにとりかえると、また寿命がのびるそうだよ」 「じゃあ、お母....
「恐しき通夜」より 著者:海野十三
にとりあげ、お汁をチュッと吸ってから、そう云った。 「大蘆原軍医殿は、この栄螺の
内臓を珍重されるようだが、僕はこんな味のものだとは、今日の今日まで知らなかった」....
「蠅男」より 著者:海野十三
た。胃袋はすっかり取り去られて、食道と腸とが連結された。肺臓とか腎臓とか二つある
内臓の一つは切除された。不用な骨や筋肉が取り去られた。満足なのは頸から上だけだっ....
「三十年後の世界」より 著者:海野十三
百歳になる前に、もう一度人工心臓を新しいのにとりかえ、それからその外の弱って来た
内臓をやはり人工のものにとりかえると、また寿命《じゅみょう》がのびるそうだよ」 ....
「怪星ガン」より 著者:海野十三
――このことを『加速度のあげ方』ともいう――その割合いをきゅうにすると、搭乗員の
内臓によくないことが起こる。ことに脳がおしつけられてしまって、気が遠くなったり、....
「超人間X号」より 著者:海野十三
人造生物だった。たしかにその生物は呼吸をしている。また心臓と同じはたらきを持った
内臓によって、血液を全身へ循環《じゅんかん》させている。 まだそのほかに、人間....
「大脳手術」より 著者:海野十三
かない。方々の機能が衰えて生存に希望が湧いてこない。そういう時に、若々しい手足や
内臓が買取れて、それが簡単なそして完全な手術によって自分の体に植え移され、忽ち若....
「ヒルミ夫人の冷蔵鞄」より 著者:海野十三
身体は常日頃、妾がかねて確めて置いた夫の特徴を悉く備えていたからである。たとえば
内臓にしても、左肺門に病竈のあることや、胃が五センチも下に垂れ下っていることなど....
「浮かぶ飛行島」より 著者:海野十三
板上の大きな室ができたり、そのほかこまごました装置が取付けられたりして、飛行島の
内臓や手足ができてゆく。その後で、さらに飾りつけそのほかの艤装がついて完成するの....
「薄紅梅」より 著者:泉鏡花
脆膏、胸白のこの鴨を貪食した果報ものである、と聞く。が、いささか果報焼けの気味で
内臓を損じた。勤労に堪えない。静養かたがた女で間に合う家業でつないで、そのうち一....
「人体解剖を看るの記」より 著者:海野十三
服の場合は、その下から襯衣が見えてくる代りに、この屍体の場合には、下からは筋肉や
内臓が飛びだしてくるというだけの相違である。 もちろん内部は真赤だ。 しかし....
「妖怪学」より 著者:井上円了
および身体組織間の感覚より生ずるもの七種あり。うち一種は聴感より生じ、他の六種は
内臓および筋肉間の感覚より生じたるなり。その他の九十三種はその原因明らかならざる....