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「内裏様〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

内裏様の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
安井夫人」より 著者:森鴎外
間《ま》へいろいろな書附けをした箱を一ぱい出し散らかして、その中からお豊さんが、内裏様《だいりさま》やら五人囃《ごにんばや》しやら、一つびとつ取り出して、綿や吉....
鳴雪自叙伝」より 著者:内藤鳴雪
二年前江戸へ行く時に他に預けて置いたので、それをこの節句には飾ったから古い大きな内裏様が一対増したのを嬉しく珍しく思った。私は江戸以来男ながら小さな雛を持ってい....
丹下左膳」より 著者:林不忘
もえる彼女の眼にうつったのは、机のうえに二つ仲よく並んでいる、小さな博多人形のお内裏様《だいりさま》。 源三郎さまと、自分と……この男は、さっきから障子のそと....
魔像」より 著者:林不忘
た調子で講釈《こうしゃく》をしながら、 「何でエ! 雛《ひな》の節句《せっく》の内裏様や五|人囃《にんばやし》じゃアあるめエし、並んでじっとしていねえで、飛び込....
三枚続」より 著者:泉鏡花
ないんだそうで、由緒のあるのを、お夏さんのに金に飽かして買ったって申しますがね、内裏様が一対、官女が七人お囃子が五人です、それについた、箪笥、長持、挟箱。御所車....
式部小路」より 著者:泉鏡花
お雛様。や! 大変だ。深川の火事の時は、ちょうどお節句で飾ってあった、あの騒ぎに内裏様の女の方の、珠のちらちらのついた冠がたった一つ紛失したのを、いつも気にかけ....
私本太平記」より 著者:吉川英治
ら戻ってきた彼らには、これをたれに訴えるところもなく。「もう戦は、ふるふるだ」「内裏様がどちらであろうと、わしらには何のかかわりもない」「ひどい貢税や戦のない世....