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内見
「内見〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
内見の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「古千屋」より 著者:芥川竜之介
。正純は次ぎの間《ま》に退いて静に首桶《くびおけ》の蓋《ふた》をとり、直之の首を
内見した。それから蓋の上に卍《まんじ》を書き、さらにまた矢の根を伏せた後《のち》....
「右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
たので、名人になんのちゅうちょがあるべき! さっそく奥へ通ると、それなる手文庫の
内見を求めました。 「なくなったのにお気づきなさったのは、いつでござります」 「....
「右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
施した箱に入れて、ちゃんとご奉行席のわきに置かれてあったのです。かれはただちに、
内見をお奉行神尾元勝に申し入れました。功名はたてておきたいもので、これが普通の与....
「夜明け前」より 著者:島崎藤村
出た。時には宿役人一同と出入りの百姓を引き連れて、暴風雨のために荒らされた田方の
内見分に出かけた。半蔵が父の吉左衛門とも違い、金兵衛の方は上の伏見屋の隠宅にじっ....
「夜明け前」より 著者:島崎藤村
らの用人らも引き揚げて行った。駅長としての半蔵はその最後の一行を送り出した後、宿
内見回りのためにあちこちと出歩いた。彼は蔦屋という人足宿の門口にも立って見た。そ....
「めでたき風景」より 著者:小出楢重
していたが、多少大人びた者どもは、ひそかにお互の眼を掠めて作品を持って先生たちの
内見を乞いに伺うものが現れたようだった。さような所業は何かしら非常な悪徳の一つと....
「油絵新技法」より 著者:小出楢重
暮していたが、多少大人びた者共は、ひそかにお互の眼を掠めて作品を持って先生達ちの
内見を乞いに伺うものが現れた様だった。左様な所業は何かしら非常な悪徳の一つとさえ....
「白金之絵図」より 著者:泉鏡花
罷出る処でござったよ。 時に、後月のその舞台は、ちょっと清書にいたし、方々の御
内見に入れますので、世間晴れての勤めは、更めて来霜月の初旬、さるその日本の舞台に....
「死者の書」より 著者:折口信夫
れば、東大寺の四天王像の開眼が行われる筈で、奈良の都の貴族たちには、すでに寺から
内見を願って来て居た。そうして、忙しい世の中にも、暫らくはその評判が、すべてのい....
「ガリバー旅行記」より 著者:スウィフトジョナサン
イルあります。 グラムダルクリッチと私には馬車が許されたので、これに乗って、市
内見物に出たり、店屋に行ったものです。私はいつも箱のまゝつれて行かれるのですが、....
「旧聞日本橋」より 著者:長谷川時雨
は見まい聞くまいとばかりしていた。いつであったか、父は米国から帰って来た星亨氏に
内見を申し込まれ、星氏が総理大臣になることがあったら、父に市長になってくれと言わ....
「出来上った人」より 著者:芥川竜之介
した所、僕の知っている連中でも大抵は何かを恐れている。勿論外見は恐れてはいない。
内見も――
内見と言う言葉はないかも知れない。では夫子自身にさえ己は無畏だぞと言い....
「かくれんぼ」より 著者:斎藤緑雨
飛ばし泣けるなら泣けと悪ッぽく出たのが直打となりそれまで拝見すれば女|冥加と手の
内見えたの格をもってむずかしいところへ理をつけたも実は敵を木戸近く引き入れさんざ....
「雪柳」より 著者:泉鏡花
の色町ですよ、」とこの運転手に聞かせたからですが。――「行っていらっしゃい。」家
内見送りでもって、昼間の待合|行は余り数を覚えません。勝手が違ったので、一枚着換....
「フレップ・トリップ」より 著者:北原白秋
事だと噂されていた。それでもまだ私と庄亮とは諦めがつかないので、真岡に上ると、市
内見物の道すがら、縁の青い波型の飾りをそよがした例の簡素な幌馬車をリリリンリンリ....