内語[語句情報] » 内語

「内語〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

内語の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
白蟻」より 著者:小栗虫太郎
別の連想を貴女に強いてきて、何かそれ以外にも、あるぞあるぞ――と、まるで気味悪い内語みたいなものを囁《ささや》いてきました。つまり仔鹿《かよ》という一つの音《お....
大切な雰囲気」より 著者:小出楢重
多忙のことであろうと思う。 舞台の顔見物 高座へ上がる落語家、講談師、新内語りの名人達の顔を見るに、多くは老年であり何か油で煮つめたような、あるいは揉み....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
ながら、声色屋《こわいろや》がお捻《ひね》りを貰うのを羨《うらや》んでみたり、新内語りが座敷へ呼び上げられるのを嫉《そね》んだり、たまにおいらんの通るのを見て口....
夜の構図」より 著者:織田作之助
とだ。 その幕が閉ると、信吉はそわそわと、監事室の外の廊下へ出た。 奇怪なる新内語りと奈落で奇遇すること。 新内はデカダンス音楽であることについての軽薄なる論....
草紅葉」より 著者:永井荷風
響も聞えない。引過《ひけすぎ》のこの静けさを幸いといわぬばかり、近くの横町で、新内語《しんないかた》りが何やら語りはじめたのが、幾とし月聞き馴れたものながら、時....
巷の声」より 著者:永井荷風
愁脉々たる夜曲を奏するもの、唯南京蕎麦売の簫《ふえ》があるばかりとなった。 新内語りを始め其他の街上の芸人についてはここに言わない。 その日その日に忘れられ....