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内諭
「内諭〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
内諭の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「夜明け前」より 著者:島崎藤村
、当時における尾州藩の位置は実に重い。再度の長防征討先手総督を任ずるよしの幕府の
内諭が尾州公に下ったのを見ても、それがわかる。しかし尾州公は名も以前の茂徳を玄同....
「沼夫人」より 著者:泉鏡花
生意気に、私がちと飲過すと、酒臭い、と云って一つ蚊帳を嫌います。いや、大に台所の
内諭なきにしもあらずだろうが。 そこで、先刻、君と飲倒れたまま遠島申附かった訳....
「鳴雪自叙伝」より 著者:内藤鳴雪
士も日々常真寺へ出頭した。けれども余り多勢一緒に行くのは土州軍に対し憚かれという
内諭もあったので、その心得で三々五々目立たぬように行ったものである。そうして藩主....
「二葉亭四迷の一生」より 著者:内田魯庵
中の秀才だったから、そのまま欠席して試験を受けないでも免状を与えようという校長の
内諭もあったが、気に喰わない学校の卒業証書を恩恵的に貰う必要はないと、キビキビ跳....
「四十年前」より 著者:内田魯庵
使がまた一々取次いで外相井侯に苦情を持込むので、テオドラ嬢の父は事毎に外相からの
内諭で娘の意を嚮えるに汲々として弱り抜いていたが、欧化心酔の伊井公侯もこれには頗....