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「円型〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

円型の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
少女地獄」より 著者:夢野久作
り上っている。その風船玉の波が、盛り上るような音楽のリズムに合わせて、不可思議な円型の虹のように、ゆるやかに躍り上り躍り上りホール一面に渦を巻いている。桃色と水....
髪切虫」より 著者:夢野久作
テナそのものであった。 蝙蝠色に重なり合った桐の葉の群れのズット向うの、青い半円型の草山の蔭の地平線から、ボヘメヤ硝子色のサーチライトが、空気よりも軽く、淋し....
道標」より 著者:宮本百合子
だった。黒い馬が、頸を垂れて挽いてゆく辻馬車の高い御者台の上で、毛皮ふちの緑色の円型帽をかぶった御者は、すっかりゆるめた手綱をもったまま両手をさしかわしに外套の....
ドグラ・マグラ」より 著者:夢野久作
案書の刷物や二三の文房具と一緒に先刻の屍体台帳の横に置並べましたが、やがて鉄製の円型腰掛を引寄せながら、新しい筆を取上げて墨汁を含ませますと、今の半紙の包みの上....
少年探偵長」より 著者:海野十三
いませ。あの壇のうえにおさめてあるのが、その聖骨の壺でございます」 と、見れば円型をなした室内の正面には、大きな十字架をかけた翕があり、その翕のまえには、聖壇....
宇宙戦隊」より 著者:海野十三
すね」 山岸中尉は落ちついた声でそういう。彼の目は、テレビジョンの上にある、楕円型のノクトビジョンの受影幕に注意力をむけている。何か異変が見つかったら、すぐさ....