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円行
「円行〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
円行の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「戯作三昧」より 著者:芥川竜之介
のようにうなずいた。
十五
その夜のことである。
馬琴は薄暗い
円行燈《まるあんどう》の光のもとで、八犬伝の稿をつぎ始めた。執筆中は家内のものも....
「神社合祀に関する意見」より 著者:南方熊楠
社に併せ、社趾の立木売却二千五百円を得、合祀費用三百五十円払いて、残り二千百五十
円行方不明、石磴《いしだん》、石燈籠、手水鉢等はことごとく誰かの分捕りとなる。か....
「自叙伝」より 著者:大杉栄
に帰った。 その金は、しばらく金をちっとも持って行っていない保子のところへ五十
円行き、なおもうぼろぼろになった寝衣一枚でいる伊藤に三十円ばかりでお召の着物と羽....
「重兵衛さんの一家」より 著者:寺田寅彦
采もよくてハイカラでまたそれだけにおしゃれでもあった。自宅では勉強が出来ないので
円行寺橋の袂にあった老人夫婦の家の静かな座敷を借りて下宿していた。夏のある日の午....
「十二神貝十郎手柄話」より 著者:国枝史郎
も」 「それで傍流から手をつけたのが……」 こう云って来て貴人のような武士は、
円行灯の黄味を帯びた光に、正しい輪郭を照らしていた顔を、にわかに傾げて聞き耳を立....