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円鏡
「円鏡〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
円鏡の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「神州纐纈城」より 著者:国枝史郎
きほどの、洞窟の内部を朦朧と烟らせ、そこにあるほどの器具類を――岩壁に懸けられた
円鏡や、同じく岩壁に懸け連ねられた三光尉、大飛出、小面、俊寛、大※見、中将、般若....
「夜明け前」より 著者:島崎藤村
からは銅製の鈴。浜松の賀茂家からは四寸九分無銘|白鞘の短刀。荷田家からは黄銅製の
円鏡。それに平田家からは水晶の玉、紫の糸で輪につないだ古い瑠璃玉。まだこのほかに....
「茨海小学校」より 著者:宮沢賢治
も黙っていました。空はその時白い雲で一杯《いっぱい》になり、太陽はその向うを銀の
円鏡のようになって走り、風は吹《ふ》いて来て、その緑いろの壁はところどころゆれま....
「犬神娘」より 著者:国枝史郎
、神棚が数段設けられてあり、そこに無数の蝋燭が、筆の穂のような焔を立てて、大きな
円鏡の湖水のような面を、輝かせながら燃えていましたが、その前の辺に俯伏しになられ....
「生死卍巴」より 著者:国枝史郎
の光をヒラヒラと縫って、髪を垂らして、御幣を持って、脚に一本歯の足駄をはき、胸へ
円鏡をかけている。衣裳といえば白衣であって、長い袖が風にひるがえり、巨大な蛾など....
「南蛮秘話森右近丸」より 著者:国枝史郎
に佇んだ一人の女、凜々として説いている。年の頃は二十歳ぐらい、その姿は巫女、胸に
円鏡をかけている。頭髪を束ねて背中に垂らし、手に白綿を持っている。その容貌の美し....