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冊
「冊〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
冊の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「大導寺信輔の半生」より 著者:芥川竜之介
真事《まこと》しやかに「勤倹尚武」を教えたであろう。父の教えた所によれば、古い一
冊の玉篇の外に漢和辞典を買うことさえ、やはり「奢侈文弱《しゃしぶんじゃく》」だっ....
「戯作三昧」より 著者:芥川竜之介
ころへ、食客《しょっかく》に置いて貰うわけには行くまいか。それからまた、自分は六
冊物の読本の原稿を持っている。これもあなたの筆削《ひっさく》を受けて、しかるべき....
「疑惑」より 著者:芥川竜之介
手にある本屋の店先を覗いて見ますと、その頃評判の高かった風俗画報と申す雑誌が五六
冊、夜窓鬼談《やそうきだん》や月耕漫画《げっこうまんが》などと一しょに、石版刷の....
「十円札」より 著者:芥川竜之介
することに成功した。第二にある出版|書肆《しょし》は今しがた受取った手紙の中に一
冊五十銭の彼の著書の五百部の印税を封入してよこした。第三に――最も意外だったのは....
「河童」より 著者:芥川竜之介
の書いた『阿呆《あほう》の言葉』という本を見たまえ。――」
クラバックは僕に一
冊の本を渡す――というよりも投げつけました。それからまた腕を組んだまま、突《つっ....
「彼」より 著者:芥川竜之介
ですけれども。」
実際その家の窓の下には古机が一つ据えてあった。古机の上には何
冊かの本も、――講談本なども載《の》っていたであろう。しかし僕の記憶には生憎《あ....
「彼 第二」より 著者:芥川竜之介
電燈の明るい飾り窓の中にはタンクや毒瓦斯《どくガス》の写真版を始め、戦争ものが何
冊も並んでいた。僕等は腕を組んだまま、ちょっとこの飾り窓の前に立ち止まった。
「....
「奇遇」より 著者:芥川竜之介
が、未だに読み切れないのに弱っています。
編輯者 (気がなさそうに)そんな本が何
冊もあるのですか?
小説家 存外ありますよ。日本人が書いたのでは、七十八日遊記、....
「子供の病気」より 著者:芥川竜之介
こう云った。自分は現在|蟇口《がまぐち》に二三円しかなかったから、不用の書物を二
冊渡し、これを金に換《か》え給えと云った。青年は書物を受け取ると、丹念《たんねん....
「或日の大石内蔵助」より 著者:芥川竜之介
ら書見に余念がない。書物は恐らく、細川家の家臣の一人が借してくれた三国誌の中の一
冊であろう。
九人一つ座敷にいる中《うち》で、片岡源五右衛門《かたおかげんごえ....
「死後」より 著者:芥川竜之介
リン錠《じょう》の罎《びん》だのが並んでいる。その晩も僕はふだんのように本を二三
冊|蚊帳《かや》の中へ持ちこみ、枕もとの電燈を明るくした。
「何時《なんじ》?」....
「少年」より 著者:芥川竜之介
ことだった。彼はこの「浦島太郎」にも早速彩色を加えることにした。「浦島太郎」は一
冊の中《うち》に十《とお》ばかりの挿絵を含んでいる。彼はまず浦島太郎の竜宮《りゅ....
「良夜」より 著者:饗庭篁村
れたり。予よりは隠すべきにあらねば当時の境界を申し送り、人世を以て学校とすれば書
冊の学校へ入らずも御心配あるなと、例の空想に聊か実歴したる着実らしき事を交えて書....
「ファラデーの伝」より 著者:愛知敬一
筆記を取り、後で立派に清書して、節を切り、実験や器械の図をも入れ、索引を附して四
冊とし、主人のリボーに献ずる由を書き加えた。 この筆記を始めとして、ファラデー....
「スリーピー・ホローの伝説」より 著者:アーヴィングワシントン
た。そのうえ、彼は婦人たちにたいへんな物識りとして尊敬されていた。なにしろ彼は数
冊の書物を読んでいたし、コットン・マザーの「ニューイングランド魔術史」には精通し....