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再燃
「再燃〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
再燃の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「安重根」より 著者:谷譲次
は、全権として重大な使命を帯びて来るというから、伊藤と会えば、あるいはその問題が
再燃するかもしれない。 青年C (大声に)そんなことはどうでもいい。おれはたった....
「化け物の進化」より 著者:寺田寅彦
ったか私は知らない。しかしこの鸚鵡石で問題になった事はこの場合当面の問題となって
再燃しなければならないのである。伊勢の鸚鵡石にしても今の物理学者が実地に出張して....
「今日の文学の展望」より 著者:宮本百合子
その不可能の企ての内で混迷しつづけて来ている多くの作家は、この文学の大衆化という
再燃した課題に向っても、同じように民衆という語と作家という語とを内容的に全く固定....
「女性週評」より 著者:宮本百合子
たにちがいないその問題は、しかし、愈《いよいよ》物的条件の切迫した来春どんな形で
再燃するだろうか。それ迄に、適切な策が立てられることを切望する。新しい文部大臣も....
「今日の日本の文化問題」より 著者:宮本百合子
心の自由とを行動のうえに発揮する必要にせまられている。戦争挑発と日本の軍国主義の
再燃にたいして青年と婦人とは胸にいっぱいの抗議をいだいている。ラジオはその時の政....
「質問へのお答え」より 著者:宮本百合子
き中心的課題になります。現代の日本の文化の中心題目は、民族の民主的・人民的自立、
再燃するファシズムとの闘い、ファシズム文化の害悪との闘いです。文化も人民解放の歴....
「丹下左膳」より 著者:林不忘
《きせる》をたたいていたが、飛びこんで来た与吉のことばで、左膳に対するその迷妄は
再燃した。
思うこころに変わりはないが、それは今度は別のかたちで。
かわいさ....
「獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
日につくでしょうか。先週ふとん仕事や何かでずっと用事つづきで暮したら、グリップの
再燃で、今度はいいあんばいに熱は七度五分でおさまりましたが、リンパ腺がすっかりは....
「母親」より 著者:豊島与志雄
い考え方かも知れない。いずれにせよ、私にはその怖れが大きい。あなたに対する愛情の
再燃の可能性も大きい。だから私は敢て非情になろう。そしてその非情によって、母たる....
「空家の冒険」より 著者:ドイルアーサー・コナン
来る快感、驚異、懐疑と云ったような、かつて私の心を浸しつくした、いろいろの感懐が
再燃して来るのを、しみじみと感ずる。私の折に触れて提供する、特異な人物の思想や行....
「自警録」より 著者:新渡戸稲造
新《さっしん》すれば、甦生《こうせい》するの勢《いきお》いを顕《あらわ》す。死灰
再燃《しかいさいねん》、人も同様、身体が弱れば食物《しょくもつ》を変えたり、転地....
「二つの文学論」より 著者:平林初之輔
』所載)および川端康成氏の『文藝春秋』二月号の時評等の対立によりてこの同じ問題が
再燃しようとしている。 私自身はプロレタリア文学は、暗かるべしとする現実派の主....
「昭和四年の文壇の概観」より 著者:平林初之輔
野季吉の忠告は、勝本氏らによりて簡単に葬り去られたが、この問題も来年度にはきっと
再燃するだろう。 だがそんなことよりも何よりも、批評家にとって、特にプロレタリ....
「二葉亭四迷の一生」より 著者:内田魯庵
は本と本と青年時代からの夙志であったが、一時人生問題に没頭して全く忘れていたのが
再燃したには自ずから淵源がある。日清戦争の三国干渉の時だった。或る晩慨然として私....
「二葉亭追録」より 著者:内田魯庵
繁に出入し初めた。二葉亭が二度の文人生活を初めたのは全く糊口のためで文壇的野心が
再燃したわけでなく、ドコまでもシロウトの内職の心持であった。本職の文壇人として、....