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「再犯〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

再犯の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
夜行巡査」より 著者:泉鏡花
なると生き血を吸われるような人間でな、たとえばかったい坊だとか、高利貸しだとか、再犯の盗人《ぬすっと》とでもいうような者だったら、おれは喜んで、くれてやるのだ。....
運命」より 著者:幸田露伴
隆んにし、歳時伏臘、使問絶えず、賢者は詔を下して褒賞し、不法者は初犯は之を宥し、再犯は之を赦し、三|犯改めざれば、則ち太廟に告げて、地を削り、之を廃処せんに、豈....
獄中生活」より 著者:堺利彦
ト監獄署の種類別を説明しておかねばならぬ。まず東京監獄が未決監、市ガ谷監獄が初犯再犯などを入れるところ、巣鴨監獄が三犯以上の監獄人種および重罪犯などを入れるとこ....
レ・ミゼラブル」より 著者:豊島与志雄
した。」 「いや市長殿、事件は険悪です。彼がジャン・ヴァルジャンであるとすれば、再犯となるのです。塀《へい》をのり越え、枝を折り、林檎《りんご》を盗むくらいは、....
レ・ミゼラブル」より 著者:豊島与志雄
点に戻っていった。すなわち恐るべき違反の罪を犯したという一事であった。監視違反の再犯囚に対して、彼は目を閉じてきたのだった。ひとりの徒刑囚を放免してきたのだった....
死刑囚最後の日」より 著者:豊島与志雄
肩に三つ烙印《らくいん》の文字だ。――見てえなら、見せてやろうか。――その裁きを再犯というんだ。そこで逆もどりさ。ツーロンの徒刑場に連れもどされたが、こんどは終....
話の種」より 著者:寺田寅彦
見覚えをするには最もよい目印しである。それで現に罪人などの指形を紙に写しておいて再犯の時の参考にする事がある。これならば額のほくろや瘤などよりは確かな事は勿論で....