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「再興〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

再興の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
玉藻の前」より 著者:岡本綺堂
女には堀川がある。安芸《あき》がある。小大進《こだいしん》がある。国歌はあたかも再興の全盛時代であった。その時代の名ある歌人すらもみな詠み悩んだ「独り寝のわかれ....
去年」より 著者:伊藤左千夫
それが君、年のまだ若い夫婦ふたりの時代であるならば、よし家を覆滅させたところで、再興のくふうに窮するようなこともないから、不安の感じもそれほど深刻ではないが、夫....
茶の本」より 著者:岡倉覚三
征服せられ、宋代文化の所産はことごとく破壊せらるるに至った。十七世紀の中葉に国家再興を企ててシナ本国から起こった明朝は内紛のために悩まされ、次いで十八世紀、シナ....
綺堂むかし語り」より 著者:岡本綺堂
日どうなっているか知らないが、東京の祭礼は実際においてほろびてしまった。しょせん再興はおぼつかない。 湯屋を風呂屋という人が多くなっただけでも、東京の湯屋の変....
転機」より 著者:伊藤野枝
いがけない、はっきりした調子で話した。 「私共がここに残りましたのも、最初は村を再興するというつもりであったのですが、何分長い間のことではありますし、工事もずん....
獄中消息」より 著者:大杉栄
刊についてというので臨時発信の許可を得た。よってこの返信を書く。 『家庭雑誌』の再興も面白かろう。僕も賛成する。そこで大体の方針に関する僕の意見を述べて見よう。....
鐘ヶ淵」より 著者:岡本綺堂
府の年中行事であるが、元禄以後ほとんど中絶のすがたとなっていたのを、吉宗はそれを再興して、年々かならず励行することに定めたので、いやしくも水練の心得がなければ御....
怪異黒姫おろし」より 著者:江見水蔭
とく武田家の浪人筋を用い、軍用金として佐渡の黄金を溜めて置き、時機を見て、武田家再興の大陰謀を企てるのじゃで、随分忠勤を励まれよと言い含め、一方公儀に向っては、....
取返し物語」より 著者:岡本かの子
斯かる例を見るからは、最早や如何なる怨魔出で来るとも、退散させて弥陀の念仏。一宗再興疑いなし。出来したぞ堅田の源右衛門。この上は心よく、親鸞影像を戻し返してつか....
画筆に生きる五十年」より 著者:上村松園
、主家の血統が絶えようとした時、縁つづきの人をさがし出し、この人を守り立てて主家再興に尽くしたというような、誠実と、精励をそなえた人であったそうでございます。家....
小坂部伝説」より 著者:岡本綺堂
るが、この狂言では桃井家の後室|碪の前がこの古城にかくれ棲み、妖怪といつわって家再興の味方をあつめるという筋で、若殿陸次郎などというのもある。これは淀君と秀頼と....
淡島椿岳」より 著者:内田魯庵
淡島寒月の向島の旧庵の如きその一つである。今ではその跡にバラック住いをして旧廬の再興を志ざしているが、再興されても先代の椿岳の手沢の存する梵雲庵が復活するのでは....
想い出」より 著者:上村松園
私は小学校を終えますと、どうしても絵が描きたく、母にせがみまして、その頃京都画壇再興の為に出来ました画学校に入れて貰いました。河原町御池、今の京都ホテルの処に建....
欧米各国 政教日記」より 著者:井上円了
ビア、インド等の新文物に接し、これをその国に伝来し、加うるに当時ギリシアの古文学再興せるをもって、新旧相合して文明の新元素を醸成するに至れり。これ、すなわち今日....
仏教人生読本」より 著者:岡本かの子
れかし 限りある身の力試めさん これは尼子十勇士の一人の山中鹿之助が主家の再興を図りましたけれども、ほとんど絶望であることが発見されてのち詠み出でた歌であ....