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冠履顛倒
「冠履顛倒〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
冠履顛倒の前後の文節・文章を表示しています。該当する3件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
い。当世はまず人気を煽《あお》って、しかして後に事を行わんとするの風がある、これ
冠履顛倒《かんりてんとう》で、余弊|済《すく》うべからざるものがある、よろしく人....
「東山時代における一縉紳の生活」より 著者:原勝郎
て第二段に至って或る一縉紳の生活を叙してみたい。結論の性質のものを前にするのは、
冠履顛倒のやり方で事実を基礎として立つべき歴史家の任務を忘却したわけになるようで....
「それから」より 著者:夏目漱石
、彼は論理の迷乱を引き起すものと信じていた。彼の行為の中途に於て、何の為と云う、
冠履顛倒《かんりてんとう》の疑を起させるのは、アンニュイに外ならなかったからであ....