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冥助
「冥助〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
冥助の前後の文節・文章を表示しています。該当する9件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「伝吉の敵打ち」より 著者:芥川竜之介
》、倉井村の地蔵堂《じぞうどう》の堂守《どうもり》になっていたのである。伝吉は「
冥助《みょうじょ》のかたじけなさ」を感じた。倉井村と云えば長窪から五里に足りない....
「或敵打の話」より 著者:芥川竜之介
までもつけ加えた。喜三郎は寺の門を出ながら、加納《かのう》親子や左近の霊が彼等に
冥助《みょうじょ》を与えているような、気強さを感ぜずにはいられなかった。
甚太....
「二つの手紙」より 著者:芥川竜之介
て、けたたましい音を立てながら、私の目の前をふさいだのは、全く神明《しんめい》の
冥助《めいじょ》とでも云うものでございましょう。私たちは丁度、外濠線の線路を、向....
「法窓夜話」より 著者:穂積陳重
須《すべか》らく法学中特別の一科たるべきものである」と。また曰く、 余は上帝の
冥助《めいじょ》に依り、古今各国の法律を蒐集し、その法規を対照類別して、法律全図....
「十二支考」より 著者:南方熊楠
賜ものに頼《よ》りて解脱したと言うと、これより郡人仏事をなすごとにこの僧が来れば
冥助を得るとしたと。 坊主が自分の好く物を鱈腹《たらふく》頬張って得脱させやっ....
「源氏物語」より 著者:紫式部
の暗示らしい点の多かったことを思って、世間の譏《そし》りなどばかりを気にかけ神の
冥助《みょうじょ》にそむくことをすれば、またこれ以上の苦しみを見る日が来るであろ....
「源氏物語」より 著者:紫式部
るが、その以後もまた長く幸運が続き、一門子孫の繁栄を御覧になることによっても神の
冥助は忘られずに六条院は紫の女王も伴って御参詣あそばされるのであって、はなやかな....
「源氏物語」より 著者:紫式部
で重ねてする身になったことは、だれを恨むべくもない自己のあやまちである、神も仏も
冥助を垂れたまわぬ境界に堕ちたのは、皆前生での悲しい約束事であろう、だれも永久の....
「娘煙術師」より 著者:国枝史郎
善をのべ、邪まなる人はもちろん話をも防ぎ、ただ善き道に導き奉り、共に天神|地祇の
冥助を、永く蒙り給わんことを願い給うべし。しからば若き人のあまりに行き過ぎたるは....