冥合[語句情報] »
冥合
「冥合〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
冥合の前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「富士」より 著者:岡本かの子
出すとき、その「わたくし」は、最早岳神みずからのことを指すのではなかった。岳神が
冥合しているところの山そのものを岳神の上で語らしめるその「わたくし」であった。 ....
「思い出す事など」より 著者:夏目漱石
事だけが明白なばかりである。どうして幽霊となれよう。どうして自分より大きな意識と
冥合《めいごう》できよう。臆病にしてかつ迷信強き余は、ただこの不可思議を他人《ひ....
「善の研究」より 著者:西田幾多郎
、真の自己を知れば啻に人類一般の善と合するばかりでなく、宇宙の本体と融合し神意と
冥合するのである。宗教も道徳も実にここに尽きて居る。而《しか》して真の自己を知り....
「能とは何か」より 著者:夢野久作
べくあくがれ待っているので、その美的律動に共鳴して演者の美的主観と自分の主観とを
冥合させ、向上させ、超越さすべく、あくがれ望んでいる……数百千の観衆が息を凝らし....