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「冥路〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

冥路の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
人外魔境」より 著者:小栗虫太郎
ランドの中央部八千尺の氷河地帯にあるといわれる、“|Ser‐mik‐Suah”の冥路の国。 三、支那青海省の“Puspamada”いわゆる金沙河ヒマラヤの巴顔喀....
人外魔境」より 著者:小栗虫太郎
と猛風雪と酷寒、広茫数百の氷河を擁する未踏地中のそのまた奥。そこに、字義どおりの冥路の国ありという、“Ser-mik-suah”は極光下の神秘だ。では一体、その....
雪之丞変化」より 著者:三上於菟吉
にく》らしや、三郎兵衛、憎らしや、広海屋《ひろうみや》――生き果てて、早う見たい冥路《よみじ》の花の山。なれど、死ねぬ、死ねぬ。口惜しゅうて死ねぬ、いつまでつづ....
怪談牡丹灯籠」より 著者:三遊亭円朝
になるのは厭いませんけれども、只全く私が取りませんのを取ったかと思われまするのが冥路の障りでございましたが、御疑念が晴れましたならお手打は厭いません、サヽお手打....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
でもいますけれど、この世に残るあなた様にはお頼りなさる人がひとりもないと思うと、冥路《よみじ》のさわりのような心地も致しますけれど、何事もこれまでの定まる縁……....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
く死出の旅路に出たい」 「それでも、もし、思い残したことが一つでもあっては、その冥路《よみじ》のさわりとやらになるではありませんか」 「もう知らない、もう頼まな....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
びん》と思いやられぬことはないが、いつまでも愛惜《あいじゃく》を追うのは、それ、冥路《よみじ》のさわりというものでな、今では、さっぱりとあきらめている、いまさら....