冬牡丹[語句情報] » 冬牡丹

「冬牡丹〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

冬牡丹の前後の文節・文章を表示しています。該当する3件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
怨霊借用」より 著者:泉鏡花
「お熱々。」 と退って耳を圧えた。わきあけも、襟も、乱るる姿は、電燭の霜に、冬牡丹の葉ながらくずるるようであった。 四 「小一さん、小一さん。....
多神教」より 著者:泉鏡花
きたる光、燦然として漲る裡に、秘密の境は一面の雪景。この時ちらちらと降りかかり、冬牡丹、寒菊、白玉、乙女椿の咲満てる上に、白雪の橋、奥殿にかかりて玉虹の如きを、....
私本太平記」より 著者:吉川英治
なものをじいんと黛に耐えている白い顔なのだ。きッと結んだままな唇も風雪に抵抗する冬牡丹のつぼみの紅を置いたようである。いうに勝るものを……聞かまほし……とするの....