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冷光
「冷光〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
冷光の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「黒死館殺人事件」より 著者:小栗虫太郎
い。まさしく皮膚から放たれているんだ。そして、この光には熱も匂いもない。いわゆる
冷光なんだよ」
「すると、これでも毒殺と云えるのか?」と検事が法水に云うのを、熊....
「地図にない島」より 著者:蘭郁二郎
うに見えたが、実は地下に数十階をもっている広大なものだった。地階の部屋には、全部
冷光電燈がつけられてあった。
冷光電燈はエネルギーを百パーセント光として使っている....
「太平洋魔城」より 著者:海野十三
つづいていた。後になってわかったのだが、この光は深い海にすむ夜光虫をよせあつめた
冷光灯であった。 太刀川時夫は、この気味わるい光のなかに立って、手足に力を入れ....
「丹下左膳」より 著者:林不忘
葉を打つ音。
寂莫《せきばく》たる深夜――ふかがわ富ヶ岡八幡の社地に、時ならぬ
冷光、花林《かりん》のごとく咲きつらなったのは丹下左膳、月輪軍之助、各務房之丞、....
「四十八人目」より 著者:森田草平
仇討の宣言綱領といったようなもので、次の四箇条からなりたっていた。いわく 一、
冷光院殿御尊讐吉良上野介殿討取るべき志これある侍ども申合せ候ところ、この節におよ....
「茶の本」より 著者:岡倉由三郎
る。その兄のローマンチックな行動は、しかし、時のインド総督カーゾン卿の目に異様の
冷光をひらめかせたらしく、豪族タゴール一家の周到な庇護によってわずかに事なきを得....