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冷温
「冷温〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
冷温の前後の文節・文章を表示しています。該当する3件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「富士」より 著者:岡本かの子
「そして只今、この大地は、四度目に来た冷い時期の、そのまた中に幾たてもこまかく
冷温のきざみのある、ちょうどその二つ目の寒さの峠を下り降った根方の陽気の続いてい....
「物理学と感覚」より 著者:寺田寅彦
態にもよりまた温度以外にその物体の伝導度によるのである。寒暖計の示度によらないで
冷温を言う場合にはその人によってまるでちがった判定を下す事になる。これでは普遍的....
「丹下左膳」より 著者:林不忘
水槽に七、八分めばかりの清水をたたえ、火床には烈火をおこし、水は四季に応じてその
冷温を加減する――これすなわち湯かげんの名あるゆえん。
春、二月の野の水。
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