冷灰[語句情報] »
冷灰
「冷灰〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
冷灰の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「侏儒の言葉」より 著者:芥川竜之介
が、ヘラクレス星群と雖《いえど》も、永久に輝いていることは出来ない。何時か一度は
冷灰のように、美しい光を失ってしまう。のみならず死は何処へ行っても常に生を孕《は....
「義血侠血」より 著者:泉鏡花
べきなり。烈々たる渠が心中の活火はすでに燼《き》えたるか。なんぞ渠のはなはだしく
冷灰に似たるや。 欣弥はこの体《てい》を見るより、すずろ憐愍《あわれ》を催して....
「現代小説展望」より 著者:豊島与志雄
て、ただ書かんがために書く時、即ち表現の熱意だけで筆を執る時、作品は冷えきって、
冷灰枯木に等しくなる。本当に書きたくて書くということは、表現の熱によるのではなく....
「江木欣々女史」より 著者:長谷川時雨
連立《つれだ》った友達は、度の強い近眼鏡を伏せて、独り笑《え》みをしていた。 「
冷灰《れいかい》博士――そっちの方のお名には、そぐわないことはないけれど」 友....
「魔都」より 著者:久生十蘭
に行くと、まるでぼろきれがたぐまったような恰好でそこへ坐り込む。見ると、いつもの
冷灰な趣きに引きかえ、それとなき一種快活な様子を示している。
何しろ、墓場から....