冷豆腐[語句情報] » 冷豆腐

「冷豆腐〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

冷豆腐の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い：新字新仮名]
「千曲川のスケッチ」より 著者:島崎藤村
一寸したことにも、質素で厳格な大店の家風は表れていた。番頭は、私達の前にある冷豆腐の皿にのみ花鰹節が入って、主人と自分のにはそれが無いのを見て、「こりゃ醤油....
「夜明け前」より 著者:島崎藤村
る。彼は、経験に富む父よりも、賢い継母のおまんを恐れている。 酒のさかなには、冷豆腐、薬味、摺り生薑に青紫蘇。それに胡瓜もみ、茄子の新漬けぐらいのところで、半....
「蒲団」より 著者:田山花袋
ている？ 細君の心を尽した晩餐の膳には、鮪の新鮮な刺身に、青紫蘇の薬味を添えた冷豆腐、それを味う余裕もないが、一盃は一盃と盞を重ねた。 細君は末の児を寝かし....
「みみずのたはこと」より 著者:徳冨健次郎
屋号のついた一升徳利が四本持ち出された。茶碗と箸と、それから一寸五分角程に切った冷豆腐に醤油をぶっかけた大皿と、輪ぎりにした朝漬の胡瓜の皿が運ばれた。皆｜蓆の上....
「踊る地平線」より 著者:谷譲次
御漬物 三片 その他いろいろとあるとおりに、ぬた、したし物、湯豆腐、冷豆腐、でんがく、にゅうめん、冷そうめん、茶碗蒸し、小田巻むし、鰻蒲焼、海老｜鬼....